京都・祇園の私道「小袖小道」観光客の通行禁止へ 違反者に罰金1万円 地域住民の悩みとは?

京都・祇園の私道「小袖小道」観光客の通行禁止へ 違反者に罰金1万円 地域住民の悩みとは?

京都・祇園の私道「小袖小道」観光客の通行禁止へ 違反者に罰金1万円 地域住民の悩みとは?

 外国人観光客でにぎわう京都・祇園の私道の一部で、観光客の通行が禁止になる予定です。その理由とは。

 桜も咲き始め、いよいよ春の観光シーズンが到来した古都・京都。

 コロナ禍が明け、外国人観光客が回復した一方、市営バスは大混雑。バス停には長蛇の列ができるなど、オーバーツーリズム(観光公害)が再び再燃し、地元住民の生活に大きな影を落としています。

 そんな中、新たな問題が…。

 歴史ある街並みで人気のある祇園。「小袖小路」と呼ばれる約100メートルほどの路地。風情ある街並みで、あるネットドラマの舞台にもなった細い路地ですが、4月中にも観光客の通行が禁止となり、違反者には1万円の罰金が科される予定なのです。

 祇園町南側地区協議会 太田磯一さん
「ご覧になっていただくと、これ路地になっていますけど『私道』なんですね。地域住民さんからの苦情もありまして」
 
 公道ではなく、地区が管理する「私道」。すでに迷惑行為が相次ぎ、撮影などは禁止されていましたが、これまでは、地域住民の厚意で通り抜けることはできました。
 
 しかし今後は、立ち入りや通行を禁止するというのです。その背景には、地域住民の深刻な悩みがありました。

 祇園町南側地区協議会 太田磯一さん
 「ここの路地の中に2軒ほどお茶屋さんがあるんです。置屋さんも兼ねているんですけども。ここには、舞妓さん、それから舞妓さんの見習いの仕込みさんが住んでいらっしゃいますので、そういう方がここから出てきて舞妓さんの格好していて、ここに例えばツアーの方がいらっしゃると、取り囲んだり、動けなくなると。そういうことが多発していましたので、対策をこちらとしては練らないとなと。こことは限りませんけど、勝手に家の中に入ってこられたりとか、そういう事例もございますので」

 コロナ前の祇園でも、芸舞妓たちを追いかけて写真を無断で撮影する「舞妓パパラッチ」などが問題に。地元住民は頭を悩ませてきました。

 祇園では、ほかにも私道がいくつかあり、地域住民らは小袖小路を手始めに、徐々に観光客の通り抜けを禁止していくとしています。
 
 祇園の「私道の通行禁止」について、外国人観光客は…。

 外国人観光客
「とても大金だね。観光客みんなに知らせてほしい」
「いいことだと思います。多くの観光客は、自分のやりたいように行動して、地元の人のことを考えないから」
「観光客もマナーに気を付けないといけないよね」
「ここはテーマパークじゃなく、地元の人が住んでいるから」

 地元にとっては苦渋の決断だという今回の措置。オーバーツーリズム対策を打ち出しても、いたちごっこが続く中、京都で「観光」と「市民生活」の両立がかなう日は来るのでしょうか。
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