「関西の人からしたら絶対あかん」北陸新幹線延伸で乗り換え＆料金アップ JR西が敦賀駅で訓練公開_1/18
JR西日本は、3月に予定されている金沢ー敦賀間の北陸新幹線開業に伴い、新しくなった敦賀駅でスムーズに乗り換えてもらおうと、乗客を案内する訓練を報道陣に公開しました。
関西の利用者も気になるある「問題」とは。
「終点、敦賀です」
18日、新設されたJR敦賀駅で、JR西日本の社員らが新幹線と特急列車の乗り換えルートを確認する様子が公開されました。
北陸新幹線の終着駅となる敦賀駅は、高さ約37メートルと新幹線の乗り入れがある駅としては、日本最大級の規模を誇ります。
3月16日の北陸新幹線開業に伴い、首都圏への移動が便利になる一方、関西の利用者にとっては大きな問題が…。
北陸に行くのに乗り換えが必要で、料金も上がってしまう問題！
これまで大阪から金沢へは、在来線の特急「サンダーバード」で直通でした。
しかし、北陸新幹線が延伸することで、 サンダーバードは敦賀駅止まりとなり、その先の金沢へ向かうには、新幹線への乗り換えが必須となります。大阪ー金沢間の所要時間は最大22分短縮されますが、料金は1620円高くなるとされているのです。
さらに新しい敦賀駅は、1階に在来線の特急列車、3階に北陸新幹線がそれぞれ停車します。そのため、乗り換えの際には、1階から2階の改札を抜けて、3階に上がるという“手間”が増えることになるのです。
兵庫・姫路から来た人
「不便やね。関西の人からしたら絶対あかんね」
地元のタクシー運転手
「乗り換えた時に時間があれば敦賀で降りて、待ち時間をちょっと楽しんでもらえたら」
乗り換えにはどれぐらいの時間がかかるのでしょうか。
山本 真帆 記者
「1階の特急ホームから3階の新幹線ホームまで、実際に何分かかるか検証します」
特急ホームを歩いていき、エスカレーターで2階の乗り換えフロアへ。大きな荷物を持っての移動は、なかなか大変なようです…。
2階に上がり見えてきたのは、「新幹線のりかえ口」の文字。改札を通り、再びエスカレーターに乗ると、新幹線ホームに到着します。
山本記者
「約3分12秒かかりました」
スムーズにいくと3分ほどでしたが、JR西日本は混雑状況などを踏まえ、乗り換えに約8分かかるとしています。
JR西日本金沢支社 岡 久資 副支社長
「乗り換えが発生するが、スムーズに乗り換えていただけるようにしていくので、今後も変わりなくご利用いただきたい。能登半島地震もあったが、新幹線を開業することが地域の力になると思うので、予定通り開業できるように準備したい」
今後、敦賀から新大阪までの北陸新幹線の更なる延伸も計画されていますが、いまだ着工のめどは立っていません。
関西の利用者にとっては課題も残されていますが、能登半島地震で被害を受けた北陸エリアの起爆剤になるのか。地元からは大きな期待が集まっています。
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