「地震が起きたら必ず起こる」大規模火災 “木造密集地”全国ワーストの大阪に突きつけられる課題
能登半島地震では石川県輪島市で大規模な火災が発生し、約200軒が焼けました。現場は木造住宅が密集している地域でしたが、この「木造密集地」が全国で最も広いのが大阪です。どのように備えるか。今、大きな課題となっています。
空撮リポート
「爆発でしょうか。いま大きく炎が上がりました」
地震で大規模な火災が発生した石川県輪島市。
約4万8000平方メートルが焼失したとみられ、店舗や住宅などおよそ200棟が全焼しました。
現場では、石川県警などが12日も550人以上の態勢で捜索を行いましたが、輪島市では県内で最も多い22人の行方がいまだにわかっていません。
なぜ、ここまで広い範囲に燃え移ることになったのか。
現地で調査を行った専門家はー
神戸大学 室﨑 益輝 名誉教授
「老朽木造住宅が密集していた地域が存在しているということ。非常に燃えやすい市街地であったということが最大の理由です」
道幅が狭いため消防車が近くまでたどり着けず消火活動が遅れたことも、大規模火災の要因になったということです。
「木造住宅の密集」これは私たちが住む関西でも大きな課題となっています。
国は、地震などで火災が広がる危険性が高い地域を集計し公表しています。
大阪府は全国で最も多く、面積は895ヘクタールにも及びます。
密集地の解消が進んでいない地域の1つが大阪市生野区です。
戦前に建てられ太平洋戦争の空襲を免れた住宅などが、所狭しと並んでいます。
北鶴橋連合振興町会 田中 照章 会長
「途中からがっと細なっていくんですよ」
「ここは4mあるんですよ。だけど、こっちに行くと車が入っていけないような状態。路地というか、路地裏ですよね」
密集地の危険性は認識しているものの高齢者が多く、建て替えはなかなか進まないということです。
北鶴橋連合振興町会 田中 照章 会長
「地震が起きたら必ず火事が起こるというのは、皆さん頭に入っています。地域に警報(装置)をつけていただければ、すぐに何かあったのかとすぐ出てきていただけると思うので、早く皆さんに周知できるような方法を考えてほしい」
自治体のトップは、この現状をどのように捉えているのでしょうか。
横山英幸 大阪市長
「延焼地域が燃え広がらないという対応、一定の区画を絞って、道路の幅員を広げる。不幸にも火災が起こった場合でも延焼区域を留める、延焼しても避難経路を確保する。このへんの取り組みを進めながら、危険な密集市街地を解消していく」
大阪市では道幅を広げるために敷地を削って建て替えした人などを対象に、解体費用の補助を行っていますが、その効果はまだ限定的です。
甚大な被害をもたらす可能性のある「木造密集地」の課題にどのように向き合っていくのか。今、私たちに突き付けられています。
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