「先払いすれば家賃減額」ウソ言って住人から現金詐取した罪 市営住宅の元自治会長は裁判で認否示さず
「先払いすれば家賃が減額される」。ウソを言い、住人から現金をだましとったとされる大阪市の市営住宅の元自治会長の男の初公判が行われました。
法廷で検察の方をまっすぐ見ながら話を聞く男。大阪市住之江区に住む市営住宅の元自治会長・綿谷弘被告(62)です。
起訴状によりますと、2019年9月から2020年2月にかけて、市営住宅に住む40代の夫婦に「家賃を先払いすれば家賃が減額される」などとウソを言って、3回にわたり総額約50万円をだまし取った罪に問われています。
被害に遭ったAさん
「これになります。最終的にこれだけの額を支払ってしまった」
読売テレビの取材に答えてくれたのは、今回の被害に遭ったAさんです。
Aさんによると、綿谷被告は会長を務めていた際、住人らに「中谷」と名乗っていたといいます。そして―。
綿谷弘被告
「数か月分の家賃をまとめて支払えば減額される」
そう持ち掛けられたAさんは、19か月分を支払ってしまったといいます。さらに―。
綿谷弘被告
「信頼している一部の住人にしか伝えてないので、市などに確認したらこの話はなくなる」
念入りに口止めされたため、ウソに気付くことができなかったといいます。
被害に遭ったAさん
「純粋に怪しさもなく、今まで会長としての仕事をすごく一生懸命されていた方だったので、全幅の信頼が大きかった」
しかしその後、大阪市から詐欺への注意が促されたことをきっかけに事態が発覚。Aさんは他にも「自治会の運営のため」として、合わせて400万円の被害にも遭っていて、今年7月、警察に刑事告訴していました。
被害に遭ったAさん
「全く許せない。(他に被害に遭った)中には高齢の方もいるし、市営住宅から出られた方もいる」
住宅を管理する大阪市は「家賃の前払い制度や自治会が家賃に介入する仕組みは無い」としています。
現在は自治会長を解任されている綿谷被告。逮捕当時、警察の調べに対し、「家賃が減額されるなどと言った覚えはない。金は預かっただけだ」などと容疑を否認していました。
迎えた19日の初公判。裁判官に起訴内容について意見を聞かれると、弁護人と顔を見合わせながら―。
綿谷弘被告
「きょうは何も言えません」
認否について明らかにしませんでした。
自治会長の立場を利用して住民たちを欺いた今回の犯行。裁判でどのような判断が下されるのでしょうか。
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