「急に布団から出にくく…」近畿各地で今季一番の寒さ 凍死につながる低体温症、家の中でも注意が必要

「急に布団から出にくく…」近畿各地で今季一番の寒さ 凍死につながる低体温症、家の中でも注意が必要

「急に布団から出にくく…」近畿各地で今季一番の寒さ 凍死につながる低体温症、家の中でも注意が必要

18日朝の近畿地方は強い寒気が流れ込んでいる影響で、各地で今シーズン一番の冷え込みになりました。厳しい寒さが続く中、家の中でも凍死につながる「低体温症」になるケースもあり、医師は暖房を適切に使うよう呼び掛けています。

 一面、銀世界となった兵庫県豊岡市。最低気温が0.4℃と厳しい寒さに…。城崎温泉に訪れた観光客は…。

「びっくりしました。こんなに降るとは思わなくて」
「一昨日までは暖かくて、急に寒くなってね。体の方がしんどいですわ」

 今朝の大阪市内は最低気温が1.8℃まで下がり、こちらは今シーズン一番の冷え込みとなりました。通勤する人は…。

「底冷えする感じ。急に布団から出にくい」
「今日はずっと猫が私の傍らに寝てくれたのでやっぱり寒いんやなって。それで痛感してます」

 この寒さで注意が必要なのが「低体温症」です。体の内部の体温が35℃以下になるもので、脳の意識の低下や呼吸の乱れなどが起こり、最悪の場合、死に至るケースもあります。

 山岳遭難で起きるイメージのある「低体温症」ですが、大阪急性期・総合医療センターの藤見聡センター長は…

 大阪急性期・総合医療センター・藤見聡センター長
 「家の中でも起きている。トイレ行くとき夜中寒いでしょ。そういうところで高齢者が転ぶ、骨折する、動けない。一人暮らしの高齢者は見つけてもらえない」

 「低体温症」患者の多くは高齢者で、室内で倒れ、運ばれてくるケースが多いといいます。

 藤見聡センター長
「朝晩ご家族が連絡してあげる。寒いところで倒れて、それが24時間過ぎると低体温症になる」

 厚労省によると、2021年の「低体温症」による死者は1245人で、そのうち家の中での死者は516人と全体の約4割に及んでいます。

 WHO(世界保健機関)は、「低体温症」などの健康リスクを防ぐために。冬の室温を18度以上に保つことを強く勧告しています。しかしー。

 藤見聡センター長
「暖房入っていないところも結構あって、電気代が高いからつけないというのがある」

 光熱費の高騰により、節約のため暖房を使わないという人も多く、医師は暖房などを適切に使用するよう呼びかけています。

 藤見聡センター長
「トイレ行く時は1枚羽織っていく。カイロのような暖かくなるものを常に持っておく 。一番は部屋の中を温める」

 室内にも潜む「低体温症」のリスク。この寒さはクリスマスや年末年始にも及ぶのでしょうか。

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