生まれ変わった関空・“新”出国エリア 日本最大規模のウォークスルー型免税店などあすオープン
関西空港で5日、国際線の出発エリアがリニューアルオープンします。その戦略とは 。
一昨年から大規模なリニューアル工事が進められている関西空港で、いよいよ5日、国際線の出国エリアが生まれ変わります。今回のリニューアルで大きな目玉の1つとなるのは、日本最大規模のウォークスルー型免税店など5つの商業エリアです。実際に歩いてみると、こんなお店もー。
山本真帆記者「ブランド店で買い物したあと、すぐそばでラーメンが食べられます。美味しい!」
MENSHO店主・庄野智治さん「目の前はプラダで、奥にはシャネル。ラーメンも日本というか、世界中に認めていただいてきているかなと」
世界的に有名なブランドに加え、日本で人気のアニメグッズや日本食を楽しめる店など、主に外国人観光客向けの27店舗が並びます。
さらに中央には、日本建築をイメージした屋根や柱を設置。高さ4m以上あるスクリーンには日本の情景をテーマにした映像が流れ、出発前の最後のひと時を楽しめる空間を演出しています。
関西エアポート・高野敬二執行役員「歩いていただきながら、目に留めていただいて、新しいものを見つけていただいたり、空港でゆっくり過ごしていただけるような空間にしたい」
1994年に開港した関西空港は当初、国内線の利用者が多いと見込んで設計されました。しかしその後、関西を訪れる外国人観光客が増加を続け、コロナ前の2018年度には国内線の400万人に対し、国際線が2060万人となるなど計画とは大きく異なる状況となりました。
また、再来年には大阪・関西万博を控えるなど、今後さらに外国人客の増加が見込まれていて、一昨年から第1ターミナルの大規模なリニューアル工事に乗り出しました。
これまで国際線の出国審査場は北と南に分かれていたため、時間帯によっては片方に集中し、混雑してしまうことがありました。そのため、今回のリニューアルでは中央で1つに統合するほか、面積を1.3倍ほどに拡大することで、これまでよりも利用客の混雑を緩和したいとしています。
大きな変化を遂げている関西の空の玄関口。国際線はコロナ前の倍近い年間4000万人に対応できるようにするため、今後、保安検査場を拡張する工事などを進め、大阪・関西万博が開幕する再来年の春にグランドオープンする予定です。
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