連日の晴天で乾燥続き…強風も　全国各地で火災相次ぐ　北海道・東京・広島では死者も(2023年11月20日)

連日の晴天で乾燥続き…強風も　全国各地で火災相次ぐ　北海道・東京・広島では死者も(2023年11月20日)

連日の晴天で、関東から九州の太平洋側を中心に、空気の乾燥が進んでいます。また、20日は、北海道から西日本の広い範囲に、強風注意報が発表され、東京都心では最大瞬間風速12.7メートルを観測しました。

乾燥や強風などの影響で、各地で火災が相次いでいて、死者も出ています。

北海道栗山町で20日午後3時ごろ、目撃者から「建物火災です」と消防に通報があり、消防車15台ほどが出動しました。消防によると、ここは工業団地で、燃えているのはモデルハウスだった建物だといいます。

現場近くで働く人：「無人のはず。（倒産して）空き家になっていた。手入れする人がいないので。廃屋とまではいかないけど、だんだん傷んできていた」

北海道赤平市では午前10時前、「建物から炎と煙が見える」と、近くの住民から消防に通報がありました。

火事を目撃した人：「風も強くて燃えてるなと。火柱が屋根の上まで出ている状況。いつ爆発するかなという感じで、すぐにその場を離れた。焼き肉店の隣の住宅から火が出たみたいで、横の焼き肉店も全焼している感じ」

消防車など10台が出動しました。消防によると、この火事で60代とみられる女性1人が病院に搬送されましたが、意識はあるということです。

北海道苫小牧市では午前3時ごろ、「1階部分から火が見える」と、住人の女性から消防に連絡がありました。消防車など11台が出て、火は約2時間半後に消し止められましたが、建物が全焼しました。この火事で、建物の中にいた、男女4人が病院に搬送され、このうち、74歳の女性1人の死亡が確認されました。

東京都世田谷区でも午後5時ごろ、住宅で火事がありました。この家に住む75歳の男性が、意識不明の状態で病院に搬送されましたが、その後、死亡しました。

東京都品川区では午前3時過ぎ、JR大崎駅近くにある14階建ての都営アパートで、13階の一室が燃えました。火は約3時間後にほぼ消し止められましたが、住民の40代の女性が息苦しさを訴え、病院に搬送されました。

愛知県清須市では午後7時半ごろ、住宅が燃える火事がありました。逃げ遅れや、けが人がいるかなど、詳しい情報は分かっていないということです。火は午後8時半過ぎに、ほぼ消し止められました。

広島市では、住宅3軒が焼ける火事がありました。午前0時半ごろ、「建物が燃えている。周りに燃え移りそうだ」などと、通報が相次ぎました。火は約2時間半後に消し止められましたが、2階建て木造住宅1軒が全焼し、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。また、隣接する住宅2軒が延焼しました。広島市には、乾燥注意報が出されていました。

福岡市内では午後0時45分ごろ、「一般住宅の1階から火が出ている」と、近くの住民などから119番通報が相次ぎました。火は通報から約5時間後に消し止められました。現時点で、けが人の情報は入ってきていません。

空気が乾燥している太平洋側は、週末にかけても、火の取り扱いに十分注意が必要です。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>