“スーパー残暑”各地で異変 今冬は“スーパーエルニーニョ”で暖冬の予想も【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

“スーパー残暑”各地で異変 今冬は“スーパーエルニーニョ”で暖冬の予想も【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

“スーパー残暑”各地で異変 今冬は“スーパーエルニーニョ”で暖冬の予想も【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

関東などでは季節外れの暑さとなりましたが、この冬は“スーパーエルニーニョ”の影響で、全国的に“暖冬”となる予想も出ています。今後の天気について気象予報士が解説します。

■季節外れの暑さから“肌寒い”天気へ

良原安美キャスター:
各地で季節外れの暑さが続いていますが、今週、さらに今季はどんな冬になるのでしょうか。

この3連休も各地で夏日が記録されました。

11月6日、東京では最高気温25.1度。北陸などでも25度を超えたところがありました。

夏日(25度以上)となったのは298地点(全国924地点)です。

では東京の今後の気温の推移を見ていきましょう。

6日夜から7日朝の通勤時は「雷雨・突風に注意」ということで、荒れた天気になりそうです。

そして7日の最高気温は26度の予想です。

その先は平年並みの気温になっていきそうで、今週がまさに季節の変わり目というところでしょうか。

広瀬駿 気象予報士:
変化の大きい1週間になっていきそうで、特に次の週末、11月11日(土)・12日(日)は昼間でも上着が必要なぐらいの肌寒さになります。“半袖日和”とも言っていい暑さからの肌寒さなので、気温の変化についていけるように注意してください。

ホラン千秋キャスター:
新語・流行語大賞のノミネート語に「地球沸騰化」というこの夏の暑さを表す単語が入っていましたが、夏だけではなくて、秋も冬も上がっているんでしょうか?

広瀬駿 気象予報士:
夏の猛暑が貯金みたいになって、海を暖めて、“湯たんぽ”みたいな役割になっちゃうんですよ。夏の暑さが秋に繋がり、冬に繋がり、そして2024年に繋がっていく可能性はありますね。

■太平洋側で突然の大雪の可能性も

良原キャスター:
まさに2023年の冬も例年と異なる感じになりそうです。

気象予報士の広瀬さんによると、2023年の冬は“スーパーエルニーニョ”の影響で全国的に暖冬になる予想です。

この影響で日本海側では雪不足、太平洋側では突然の大雪の可能性があるということです。

広瀬駿 気象予報士:
エルニーニョ現象としては現時点で5番目の強さになっているわけですが、その影響で2023年の冬は次のようになりそうです。

まず北から寒気の流れ込みが弱くなるので、日本海側では雪不足の心配がありますが、太平洋側はかえって低気圧が発生しやすくなります。

「南岸低気圧」と呼ばれる予想が難しくて予報官泣かせと言われる現象なんですが、その「南岸低気圧」が南を進み、寒気が居座っている状況だと大雪になるかもしれません。

気温は高めですが大雪の心配もあるので、こまめに最新予報を確認してほしいです。

■「スーパーエルニーニョ」の年には12月でも24.1度を記録

良原キャスター:
過去にもこのスーパーエルニーニョに見舞われた年がありました。

2015年、東京では12月11日に最高気温24.1度(平年値は12.5度)を記録しました。

と思えば、2016年1月18日には都心で積雪6センチが観測され、交通機関などにも影響が出ました。

寒くなったと思ったら2016年2月14日にはまた最高気温23.0度(平年値は10.8度)を観測し、桜が咲いていました。

2023年もこういう天気になる可能性があるんですね。

広瀬駿 気象予報士:
人だけではなく植物にとっても季節感が狂ってしまう冬になる可能性があると思います。

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