「袴田事件」再審初公判始まる 袴田巖さんの姉・ひで子さんが“補佐人” 起訴内容を全面否認|TBS NEWS DIG
1966年、静岡県で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」で、死刑が確定している袴田巖さんの再審=やり直しの裁判が午前11時に始まり、被告側は起訴内容を全面的に否認しました。静岡地裁前から中継です。
48年に及ぶ収監で精神的に不安定な状態が続く袴田巌さんは出廷が免除され、被告人が不在という異例の展開で初公判を迎えました。
袴田さんの代わりに法廷に立った姉のひで子さんは、先ほど裁判長から起訴内容が事実かと問われると「どうか弟に真の自由をお与えください」などと述べ、全面的に否認しました。
袴田さんは57年前、旧静岡県清水市でみそ製造会社の一家4人を殺害したなどとして死刑が確定しました。
しかし、無実を訴える袴田さん側は再審を求め続け、今年3月、東京高裁が再審の開始を認めました。
きょうから始まった再審では、東京高裁で「捜査機関のねつ造」とまで否定された5点の衣類が大きな争点となりますが、検察側は新たに専門家らによる鑑定書などを提出し、袴田さんの犯行着衣であると改めて立証する方針です。
弁護側と検察は全面的に対立していて、裁判は年度明けまで続くとみられています。
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