訪日外国人の消費額、コロナ前の水準上回る　USJやポケモンが人気　百貨店の売れ筋や目的地も変化

訪日外国人の消費額、コロナ前の水準上回る　USJやポケモンが人気　百貨店の売れ筋や目的地も変化

　今年7月から9月に日本を訪れた外国人の旅行消費額が、コロナ前の水準を初めて上回りました。売れ筋や行き先に変化が出ています。

　19日、大阪・ミナミで海外から来た観光客に聞きました。日本でのご予定は？

　シンガポールから来日
「USJ（ユニバーサル スタジオ ジャパン）に行きたいです。明日行きます」
　カナダから来日
「もう、あそこのカニ料理店で昼ご飯を食べたんだけど、もう一度、そこで昼ご飯を食べようと思っています」
　マレーシアから来日
「ポケモンショップに行きます」

　観光庁の最新のデータによると、今年7月から9月に日本を訪れた外国人の旅行消費額が、円安などの影響でコロナ前の水準を初めて上回ったということです。

　大丸梅田店の「ポケモンセンター」などでは、ご覧のように多くの外国人観光客で混雑していました。

　イギリスから来日
「ここ（日本）に来たのは、ポケモンセンターのためです。東京から西へ進んで、その道中にあるポケモンセンターすべてに行くつもりです」
　スペインから来日
「私のおいっ子たちが 任天堂の大ファンで、彼らのためにゲームを買いに来ました」

　そして、今年は売れ筋に変化がー。

　神田貴央記者
「訪日外国人に売れているのが、日本産の真珠です」

　質が高いといわれる日本の「あこや真珠」は、特に外国人の富裕層に人気で、売れ筋は20万円から30万円の商品です。百貨店全体の免税商品の売り上げも2019年と比べ、1割以上伸びているということです。

　大丸梅田店インバウンド担当　小梶麻衣子さん
「最近では高額品が動いていまして、 その中でも日本の上質なパールであったりとか、海外ブランドの商品が売れています」

　変化は“目的地”にも。地図ポータルサイトを運営するナビタイムジャパンが、2019年と今年の外国人訪問数の伸び率を分析したところ、関西では広大なススキの草原で有名な奈良県・曽爾村の伸び率が9.3倍に。さらに、温泉や豊かな自然であふれる兵庫県北部の新温泉町は伸び率が3倍になりました。

　湯村温泉・緑屋の重田幸太郎社長
「外国人観光客がちょっと増えているなと実感しています。（アジアよりも）欧米の方が増えています。大阪からに鳥取に観光に行く海外のお客様が立ち寄って下さるというのは聞いた。今後はここが最終地点になるようにしていきたい」

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