1階にお寺!?大阪・ミナミに寺院一体型ホテル誕生 土地を貸して賃料×一等地に開業、両者にメリット
大阪・ミナミに11月、お寺と一体化したホテルがオープンします。その狙いとは…。
木村智子記者「大阪メトロなんば駅から徒歩5分の御堂筋沿いの一等地に、新しいホテルが来月開業します。なんと、1階にお寺が入っています」
新しく完成したホテルの1階には「大阪ミナミの観音さん」として知られる寺、三津(みつてら)寺の本堂があります。
三津寺は江戸時代の木造建築で、本堂は1808年に作られ、第2次世界大戦の戦火を免れました。4年前までは敷地全体が寺でしたが、ホテルを建設するために本堂以外の部分を解体しました。
さらに本堂をホテルの玄関として利用するため、御堂筋側に本堂が来るよう丁寧に移動させました。曳家(ひきや)工事という、建物をそのままの姿で傷つけずに移動する技術で寺をビルの低層部に取り込んだのです。
吹き抜け部分に本堂を残した地上15階建ての新しいホテルは4階以上が180の客室です。いったいなぜ、寺とホテルを一体化させたのでしょうか。
加賀俊裕 副住職「本堂というのを全く変わらずに、次の100年、次の200年に引き継いでいきたいと思っていました。でも、そのためには非常に資金がかかる。でも、その資金を檀信徒のみなさまだけに頼る時代でもないと感じておりましたので」
三津寺では近年、檀家からの寄付が減っているなか、築200年以上と老朽化した本堂を修繕する費用が必要で、寺の保存や継続に頭を悩ませていました。そこで、たどり着いたのが土地を貸すという判断です。
寺側はホテルから賃料を得ることができ、ホテル側もミナミの一等地に開業できるという利点があります。まさに、ウィンウィンの関係が生まれます。
寺の存続に向けたこうした取り組みは、全国的に増えています。三津寺の近くでは、老朽化で閉館した難波別院、通称「南御堂」の御堂会館が4年前、寺の山門と一体となった日本初のホテルとして開業しました。
加賀副住職「やはり一番大きいのは計画的に安心してこの本堂を維持していくための計画を立てることができるのは、私にとって安心感につながっています。(本堂を)確実に残していくことが私の代の僧侶としての役目だと感じていました。今回のご縁に感謝しています」
寺がホテルと手を組んで一つの道筋が見えました。次の100年につながっていくのでしょうか。
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