ロシア国防省 ウクライナ首都キエフ西側を封鎖と発表 現地記者“40分で9回爆発音”
ウクライナ情勢です。侵攻を続けるロシア軍はウクライナの首都キエフの西側を封鎖したと発表。ゼレンスキー大統領は「今夜、ロシア軍は攻撃をしかけてくる」と述べました
ロシア国防省は25日、ウクライナの首都キエフの中心部から北西に30キロのホストメリ空港を制圧し、ウクライナ側との交戦で200人以上を殺害したと発表しました。さらに、キエフの西側を封鎖したとしています。市内ではJNNの記者も爆発音や銃声のような音を確認しています。
記者
「現地時間午後10時半、いま銃撃に似た音が確認出来ました。このように街には空襲警報が確認できます。またシェルターへの退避です。きょうは1日で2回目です」
キエフ中心部ではおよそ40分間で9回の爆発音が。
記者団は宿泊先の地下にあるシェルターへ避難。宿泊客や近くにいた住人らが集まり、不安そうな表情を浮かべていました。爆発音はシェルターからの退避解除が出された後も続きロイター通信によりますと26日未明も聞こえているということです。
ゼレンスキー大統領は25日、ロシア軍による首都侵攻に警戒感を示しました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「今夜、敵は全力を尽くして我々の抵抗を打ち破ろうとするだろう」
その上で「首都を失ってはならない」と述べています。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、NATO=北大西洋条約機構は東欧の加盟国の防衛のために即応部隊を派遣することを決めました。ストルテンベルグ事務総長によりますと「何千人もの規模」で、「陸・海・空軍」で構成され、「集団自衛の文脈では初めての派遣」だということです。NATOは非加盟国のウクライナには部隊を入れないとしていますが、周辺国に展開することで、ロシアが紛争を地理的に拡大させないよう圧力をかける意味があると見られます。
記者
「アメリカの国連大使が議場に入ります。ロシアのウクライナ侵攻を止めることができるのか、安保理の存在意義も問われています」
こうしたなか国連安保理は25日、アメリカなどが提出したロシアに対し「ウクライナに対する武力行使を直ちに停止すること」などを求める決議案を採決しましたが、ロシアが拒否権を行使し否決されました。
(26日11:33)
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