「恥を知れ!恥を!」怒りあらわ 広島・安芸高田市 石丸伸二市長と議会が対立 発端は居眠り問題 “新たな火種”でまた激化 #shorts
広島県安芸高田市で銀行出身の40代の市長と議会の溝が深まっています。これまで居眠りや恫喝(どうかつ)問題で揉め続けてきた市長と議会。今度は、また別の問題で激しい応酬を繰り広げる事態となっています。
■発端は居眠り問題…対立深まる
安芸高田市。石丸伸二市長(41)と議会の関係がこじれにこじれています。
広島・安芸高田市 石丸伸二市長:「全く意味が分からんなという受け止めです」
9月28日、安芸高田市議会で本会議が行われ、2022年度の一般会計の決算認定案について話し合われました。これまで最大会派の議員たちが反対しています。度々、議会の反対にあっている石丸市長。議会との対立の発端は議員の居眠りでした。
石丸伸二市長(当時38):「提供できる医療にはやはり限界があります。法律上、様々な制約もありますので、ありますし…眠たくならないような答弁にしないといけないなと」
このことを石丸市長がSNSに投稿しました。
石丸伸二市長:「いびきをかいて、ゆうに30分は居眠りする議員が1名」
石丸市長によりますと、この投稿に対して非公開の協議会でこんなことを言われたといいます。
石丸伸二市長:「数名から、議会の批判をするな、選挙前に騒ぐな、事情を補足してやれ、敵に回すなら政策に反対するぞと、説得?恫喝?あり」
石丸伸二市長(当時38):「なかなか私もこみ上げるものがありました。こみ上げるというのは怒りとかじゃないです。この人たちは何をやっているんだという衝撃です。驚いたというか残念だなと思いました」
石丸市長は京都大学を卒業後、大手銀行に就職。2020年、河井克行元法務大臣から現金を受け取ったとして当時の市長が辞職したことを受け、2020年に市長選に立候補して初当選しました。
当時の市議会議長は“居眠り”についてこう話します。
広島・安芸高田市 山本優市議会議長(当時):「体調不良もあるし、ちょっと疲れたという居眠りもあるだろし、色々あるよ」
また、別の議員が“恫喝”したと指摘されたことについては。
広島・安芸高田市 山本優市議会議長(当時):「ツイートしたことについての真意を『どういうことか?』と聞いただけの話。市長の取り方。恫喝されたといえば恫喝だろうし、注意されたといえば注意だろうし、アドバイスといえばアドバイスだろうと」
市議会は、居眠りについては「病気が原因となる意識の喪失」とし、恫喝については「威圧的と感じる発言はなかった」としています。
その後も市長と議会の溝は深まります。市長が公募で選んだ副市長案や議員定数半減案など議会の反対で否決されています。また、6月には市長への問責決議案が提出されています。
■「恥を知れ!恥を!」怒りあらわ
広島・安芸高田市 石丸伸二市長:「居眠りをする、一般質問をしない、説明責任を果たさない。これこそ議会軽視の最たる例です。恥を知れ、恥を!」
そして28日、本会議の後。
広島・安芸高田市 石丸伸二市長:「全く意味が分からんなという受け止めです。あれ日本語として成り立ってました?意味分かりました?」
憤る石丸市長。今回、決算を巡り、議会が市長が参加したトライアスロンを理由に反対したというのです。
■トライアスロンで“決算不認定”
広島県安芸高田市議会で昨年度の一般会計決算認定案について反対する理由です。
安芸高田市議会 山本優議員:「(去年9月の)大型台風接近と報道されているなか、市長がその時、千葉県で行われたトライアスロン大会に参加して不在であった事実は市民にとって不安と不信を与えました。よって令和4年度(2022年度)一般会計決算は不認定といたします」
会計決算認定案は、不認定になりました。
広島・安芸高田市 石丸伸二市長:「(Q.討論での理由が決算・財務的なこととあまり関わりがないような?)どの辺に関係がありました?全然関係なかったでしょう」
石丸市長は決算の中身ではなく関係のない話で反対していると指摘しました。一方、議長はこう話します。
広島・安芸高田市議会 大下正幸議長:「すべて自分の意思で動くんじゃなしに、市民の声を聞いてもらわんと我々も立場がないですから」/a>
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