ウクライナのアニメ日本初上映 声優は避難者「忘れないでほしい」(2023年9月22日)#shorts
9月22日から日本初上映となったウクライナの人気アニメ映画「ストールンプリンセス」。
観客:「ウクライナの景色だと思うが、背景がとってもきれいで行ってみたいなと思いました」
映画は、さらわれた王女を救うべく、騎士に憧れる主人公が冒険に出るというファンタジーラブストーリー。
今回、その声優に初めて抜擢(ばってき)された1人の男性がいました。ドミトリー・クドリャフツェフさん(23)。去年3月、日本に逃れてきたウクライナ避難民です。
クドリャフツェフさん:「残念ながらこの2つしかないんだけど、全巻欲しいけどお金がない」
愛称はディマ君。アニメ「ワンピース」の大ファンです。
クドリャフツェフさん:「2017年から日本語で読むとか見るようになった。日本語の表現力は他の言語と違っているので」
高校生のころから独学で日本語を勉強し、声優を目指すようになったと言います。
クドリャフツェフさん:「(日本の声優の)生芝居を見てすごいなと思いました。私もやりたい。日本は面白いなと思いました。(日本語は)表現力が高くて(表現の幅に)制限がないところが好き。どんな役でもいいから日本語を使って演じてみたい」
留学も考えていた矢先に起きた戦争。家族と離れ、日本に逃れることを決断しました。
クドリャフツェフさん:「食べたいんだけど、食べる量は少なくなりました。自分だけが安全な所にいて食べていいのかっていう悩みがあります」
ウクライナにいる両親とは日々、連絡を取っています。
母親 ラリサさん:「人は夢をかなえるために生まれてくるのだから、あなたの夢もきっとかなう」
両親も応援する声優への夢。ウクライナのアニメ映画を日本で初公開するというクラウドファンディングのプロジェクトに、現地の人たちにとってもうれしいニュースになると出演依頼が来たのです。
演じたのはロデーという3人兄弟の末っ子役。苦戦したのは日本語のアクセントです。表情と一番合うテイクにOKが出ました。
クドリャフツェフさん:「映画を通してウクライナを応援する国々がいることを理解してほしい。ウクライナのことを忘れないでほしい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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