ブームの陰で捨てられることも…ペットとしても人気のウサギ 保護団体は適正な飼育を訴え
その愛くるしい姿と動きでペットとしても人気のウサギ。今年の干支でもあるウサギをめぐって、ある問題が起こっています。
先週、大阪・梅田で開かれたイベント。主役は「ウサギ」です。展示されていたのは、虐待され、捨てられ、ボロボロにされた命。
来場者「かわいそう…」
イベントを主催したのはウサギの適正な飼育について訴えている2つの団体。ウサギは安い、大人しい、飼いやすいといったイメージとのギャップから、乱雑に扱われることも多いといいます。イベントを開催した理由には、今年ならではの不安が…。
保護活動を行う「ウィル&ルイ」の熊谷彩さん
「12年前のうさぎ年のあとにたくさんの“ウサギブーム”が起こって、色んな人がウサギを迎えた後に、簡単に放棄してしまう、飼えなくなったとか、最悪捨ててしまうということがたくさん起こりました」
さらに、ウサギブームを加速させたのがコロナ禍でした。大手ペット保険会社では、ウサギのペット保険の成約数がコロナ禍が始まった2020年度、前年比1.4倍となりました。
保護活動を行う「リバティ」の藤田敦子さん
「ウサギに関わる問題というのは、これからまた来年、再来年と増えていくんじゃないかと危惧しています」
大阪市で活動する藤田さんの団体では、現在15匹のウサギが保護されています。
藤田さん
「ディルくんは、いわゆるネグレクトですね。飼い方がよくわかっていなくて、1つのケージに3匹とか入って、ご飯もうまく回ってなかったりとか、骨折もしていた」
ウサギは本来適度な運動が必要で新鮮な牧草が主食ですが、ディルくんにはどちらも与えられていませんでした。中にはこんなウサギも…。
藤田さん
「小学校の小屋で10年間暮らしていました。おしりにフンがこびりついててドロドロだったりとか、お掃除をしたときにゴキブリがたくさんでてきたり」
この施設では24時間運転のエアコン代やご飯代などで月に30万円近くが出費され、手術などでさらに費用が必要な月もありますが、ボランティアでウサギの保護を続けています。
この日、施設を卒業したウサギを一時的に預かっていました。
里親「お利口さんやった?ちょっと太りました?運動不足…」
ウサギにも飼い主にも「幸せ」を感じてほしい。藤田さんの願いです。
藤田さん
「いつまでも元気で家で楽しく暮らしてくれたら、それでいい」
兎年の今年。その陰で捨てられる小さな命の存在を知り、正しい知識と責任を持つことが求められます。
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