9月最初の週末も…各地で厳しい残暑　北日本では秋の気配(2023年9月2日)

9月最初の週末も…各地で厳しい残暑　北日本では秋の気配(2023年9月2日)

　9月に入って最初の週末となった2日も各地で厳しい残暑が続き、関東北部などで猛暑日となりました。一方、北日本では秋の気配が感じられる天気となりました。

■9月最初の週末も厳しい残暑

　札幌の上空で渦を巻く不気味な黒い雲。秋雨前線が南下し、北海道から東北で雨雲が発達しました。

　一方で、秋の便りも届いています。富山湾の深海でとれたベニズワイガニの初競りが開かれ、威勢の良い掛け声が飛び交いました。

　秋の味覚、ブドウ狩りを楽しむ家族でにぎわうのは産地の福岡県久留米市。

　ただ、気温は秋とはいきません。群馬県桐生市で全国トップの36.6℃を観測するなど、厳しい残暑が続いています。

　猛暑日に迫った甲府市。ミストのそばから離れられません。信玄公も暑そうです。

　古都・京都も暑さに終わりが見えません。四条大橋には日傘の花が咲き、鴨川では日差しを避けるようにカモは橋の下に退散です。

　東京都心は朝7時半すぎに30℃に達し、今年の真夏日は72日目。観測史上最多を更新しています。スケートボードの腕を磨いた後は、熱中症対策。水分補給が欠かせません。

　都内の公園では…。頭には日よけのタオル。炎天下に並んででも食べたいのが真っ赤なグルメ。暑さを辛さで吹き飛ばそうというイベントです。うま辛メニューを頬張る男性グループのテーブルには携帯型の扇風機が。それでも、おでこにちょっと汗が見えます。

■台風11号・12号の影響に注意

　太平洋高気圧を強め、残暑を長引かせているのが、列島の南にあるトリプル台風です。11号は強い勢力でこの後、沖縄の先島諸島に近付く見込みです。石垣島の海は白波が立ち、徐々に風も強まっています。3日にかけて看板が落下するほどの暴風が吹く恐れがあります。

　一方、台風12号は東京の空を一変させるかもしれません。進路を見ると、列島に近付く前に熱帯低気圧になる予想ですが、大量の湿った空気が流れ込み、関東など太平洋側では週明け、警報級の大雨になる恐れがあり警戒が必要です。
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