「我々は絶対ギブアップしません」人命救助の最前線 ハイパーレスキューに密着取材【関東大震災から100年】|TBS NEWS DIG
関東大震災の教訓を未来につなぐ「つなぐつながるプロジェクト」です。大規模災害に対応するため発足した、消防の精鋭部隊「ハイパーレスキュー」。大地震に備えて訓練に励む隊員たちに密着しました。
特殊な重機を積んだ消防車両が次々に出動していきます。東京・八王子市に配備された「東京消防庁第9方面ハイパーレスキュー隊」。先月、大地震による土砂崩れを想定した訓練を行いました。
まずはドローンで現場の状況を把握。
レスキュー隊員
「頑張ってね、いま助けるからね」
土砂崩れに巻き込まれた車の中にけが人がいる、という想定です。再び土砂が崩れないよう、杭を打ち込んで板を設置。今年、全国で初めて導入された最新鋭の「土砂吸引車」で泥水を吸い上げます。現場の安全を確保した後、速やかに男性を救出しました。
特殊な技術や機材を持つハイパーレスキューは、大規模災害時の人命救助の“スペシャリスト”です。
6000人以上の死者を出した、阪神淡路大震災を機に発足。2004年の中越地震では、土砂崩れの現場から4日ぶりに2歳の男の子を救出。東日本大震災の原発事故にも出動しました。
ハイパーレスキューの隊長は…
第9方面ハイパーレスキュー隊 國澤健一総括隊長
「我々は絶対ギブアップしませんから。『必ず何とかしてあげるよ』というプライドを強く持っています」
その精鋭部隊に去年10月に加わった吉川光治さん(30)。大阪市の出身で、2歳の時に阪神淡路大震災を経験しました。
ハイパーレスキュー隊員 吉川光治さん
「親に抱きかかえられて、家から飛び出して(外へ)出てきたのをすごく覚えています。(家の中が)散乱しているというのが、すごく記憶に残っています」
当時高校生の吉川さんが目指したのが、ハイパーレスキューでした。
ハイパーレスキュー隊員 吉川光治さん
「震災を経験した身からして、震災対応をしている部隊に行きたい」
夢が叶った吉川さんは日々、厳しい訓練に励んでいます。
そんな中、東京・あきる野市で土砂崩れが発生したという通報が…
隊員
「内容としては、キャンプ場に8人に取り残されている。土砂崩れが起きて通行ができない」
隊員は必要な重機や車両、機材を準備。運転手を務める吉川さんは、地図を念入りに確認します。
出動する隊員たち。現場へ向かう途中、要救助者の無事が確認されました。仲間と切磋琢磨しながら、吉川さんは大地震に備えています。
ハイパーレスキュー隊員 吉川光治さん
「ハイパーレスキューが人命救助の最前線。しっかりと地震に対応できるように、今後も訓練を続けていきたい」
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