中国で尖閣周辺海域含む漁がきょう解禁 「処理水放出計画」に不安の声も|TBS NEWS DIG
中国で尖閣諸島周辺の海域を含む東シナ海の漁が、まもなく解禁されます。今年も尖閣周辺での操業は控えるよう指示が出されたとみられます。一方、福島第一原発の処理水の海洋放出計画について、不安の声も聞かれました。中国・福建省から中継です。
中国・福建省漳州市の漁港です。このあと日本時間の午後1時に、沖縄県の尖閣諸島周辺や台湾海峡付近を含む東シナ海の漁業が解禁されます。私の近くには800隻以上の漁船が、出港の準備を進めています。
2016年にはおよそ300隻の中国漁船が尖閣諸島周辺に出漁し、一部が領海侵入を繰り返し緊張が高まりましたが、去年は当局から尖閣周辺に行かないよう指示が出ました。漁師らに話を聞くと、今年も同様の指示を受けていて、台湾海峡周辺には行くが尖閣には行かないと話していました。
また、今年は福島第一原発の処理水を放出する計画についても不安の声が聞かれました。
漁師
「この辺は多少、影響が出るでしょう。もちろん海の魚には影響があるよね。食べると体に害を与えるでしょう」
中国では処理水を「核汚染水」と表現していて、飲食店の店員も「とても心配している」と話していました。処理水の質問をすると、あからさまに口を閉ざす人もいて、敏感になっていることが伺えました。
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