ウクライナ東部に戦車など次々 プーチン氏の派兵命令に国連で非難も(2022年2月22日)

ウクライナ東部に戦車など次々 プーチン氏の派兵命令に国連で非難も(2022年2月22日)

ウクライナ東部に戦車など次々 プーチン氏の派兵命令に国連で非難も(2022年2月22日)

 ロシアのプーチン大統領が軍の派遣を命じたウクライナ東部ドネツク近郊で22日、軍用車の車列が走行している様子が撮影されました。

 22日、ウクライナ東部ドネツク近郊を何台もの軍用車両が走り抜けていきました。

 ロイター通信は、そこに所属を示すものは見えなかったとしていますが、この前日。

 ロシア、プーチン大統領:「長年の懸案だったドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の独立と主権を直ちに承認するという決定を下す必要があると考えている」

 ロシアのプーチン大統領はウクライナ東部の親ロシア派が支配する地域の独立を承認する大統領令に署名。

 そして「平和維持」任務を名目に、これらの地域に軍を派遣することを命じたのです。

 プーチン大統領は、この2つの地域をロシアに併合することはないとしていますが・・・。

 ロシア、プーチン大統領:「ウクライナは単なる隣国ではない。歴史、文化、精神的に切り離せない我々の一部なのだ」

 ウクライナ政府は強く反発しています。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「我々は誰をも恐れない。我々は誰にも負うものはなく、誰にも何も渡さない」

 プーチン大統領による独立承認の前には、フランスのマクロン大統領がギリギリの外交努力を続けていました。

 マクロン大統領は1時間半に及び、プーチン大統領と電話で会談。

 アメリカのバイデン大統領との15分間の電話協議を挟み、さらに1時間、プーチン大統領と会談しました。

 そして、フランスの大統領府はアメリカとロシアが首脳協議を行うことで原則合意したと発表しました。

 ただ、アメリカCNNがロシア政府に合意したか確認したものの返答はなかったといいます。

 ロシアの動きを受け、バイデン大統領は親ロシア派地域との貿易や金融活動を禁止する制裁を発動しました。

 また、イギリスは・・・。

 イギリス、ジョンソン首相:「国際社会はできる限り圧力を掛ける必要がある」

 そして、日本も・・・。

 岸田総理大臣:「国際社会と連携をし、制裁を含む強い対応について調整を行っていくことになると考えます」

 国連安保理では緊急会合が開かれました。

 アメリカ、トーマスグリーンフィールド国連大使:「軍の派遣を平和維持と言っているが、馬鹿げている。目的はバレている。プーチン大統領の動きは、さらなるウクライナ侵攻のための口実作りだ」

 ロシアに対する非難の声が相次ぐなか、ロシアのネベンジャ国連大使は親ロシア派支配地域の住民をウクライナ軍から守るためだと正当性を主張しました。

 ロシア、ネベンジャ国連大使:「まだ外交的解決の道は開かれているが、新たな大量殺戮(さつりく)を許すつもりはない」

 ロシアのプーチン大統領は、この局面でどのような思惑を持っているのでしょうか。ロシア・モスクワから報告です。

 (前田洋平記者報告)
 一部では「ミンスク合意」をウクライナ側に認めさせることが今回の対立の落としどころになるのではないかという見方もありました。

 しかし、プーチン大統領は21日の1時間の演説のなかでウクライナ東部への言及はわずかでした。

 ほぼ全体を通してウクライナへの自らの認識を語り、ウクライナ全土を掌握するのではないかといったような不気味な演説でもありました。

 実際にウクライナの首都キエフの北へ100キロほどのベラルーシとの国境では、今もロシア軍がいます。さらに、その数も増えているといいます。

 プーチン大統領が今回、欧米側に投げ掛けている最大の「球」というのは「NATO(北大西洋条約機構)を拡大しないということを約束しろ」ということです。

 これだけはNATO側はのめないということで全く議論が進んでいなかったのですが、今回もプーチン大統領は、その主張を全く崩していません。

 一部では、この主張を欧米側がのむまでプーチン大統領はウクライナに攻め込むのではないかともみられています。

 直近の焦点はウクライナの出方です。今回、国土の一部を切り取られるようなことをロシア側にされ、これに対してゼレンスキー大統領はどう出るのか。

 仮に強気で取り返すといったような主張をすれば、今の東部の激化している戦線はさらに厳しくなり大規模な戦争に発展しかねません。

 プーチン大統領は、そうしたことを見越したうえで今回の国家承認という決断をしたと思われます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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