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びわ湖花火に“目隠し”…知事「チケット買って」に自治会「人の気持ち変えてしまう」【もっと知りたい!】(2023年8月9日)
4年ぶりに開催された花火大会では「チケットがない人はご遠慮下さい」と異例の呼び掛けがされていました。会場におよそ4メートルの高さの目隠しフェンスが設置されましたが、それでも花火を見ようと多くの人々が集まりました。
■高さ4メートルの「目隠し」フェンス
コロナの影響で中止が続いていた、関西最大級の花火大会が8日夜、4年ぶりに開催されました。例年の来場者は35万人、会場となる大津市の人口に匹敵します。
しかし、主催者側が有料の観覧席と道路との間に「目隠し」となるフェンスを設置したことを巡り、地元で紛糾しました。
花火を遮るフェンスは、高さ4メートル。およそ2キロにわたって続いています。
地元住民:「すごく排除しているみたい」「ちょっとこれはやりすぎかなと思います」
会場は無料席が減り、有料席が増えました。立ち見席4500円から最高額は6万円の席まで用意されています。
■なぜ設置? 主催者“群衆事故を防ぐため”
これに、待ったを掛けたのが…。
大津市中央学区自治会連合会 青木正博会長:「皆が疲れを癒やしたり、家族団らんで絆を深めようとしているのにこういう壁を設けることで…なんでこうせなあかんのやと」
事態を重く見た地元の自治連合会は、「今回の開催には反対します」との異例の決議文を主催者側に提出しました。
青木会長:「地域の方もおっしゃるんですが、(壁に)不快感・圧迫感を感じるんじゃないか」
主催者側は、フェンスの設置や有料席の増加は群衆事故を防ぐためと説明しました。
びわこビジターズビューロー 濱田康之さん:「楽しみにしている地元住民の方に大変申し訳ないという思いでいるんですが、立ち止まる方が出てきたり、座り込んだりする方が出てくるので事故のリスクを考えた時にフェンスを設置してそういったことが起こらないように対策を講じている」
しかし、地元自治会はフェンスを設置すれば、住民にとっての楽しみがなく、誰のための花火大会なのかと疑問を投げかけます。
■知事も要請「観覧チケットをお買い求め」
さらに、JR大阪駅などには「有料チケットをお持ちでない方は来場をご遠慮ください」と異例の告知が出ていました。
滋賀県の三日月大造知事も…。
三日月知事:「お越しになる際は有料席の観覧チケットをお買い求めいただいて、お越しいただきたい」
事故を未然に防ぐため、チケットを持たない客には、「来ないでほしい」と要請したのです。
■チケットない人「来るなと言われても皆来る」
有料席 大阪在住:「4年ぶりなので…4年前は無料席で見てました」
6000円の有料席 滋賀在住:「最初は高いと思ったけど、1万数千円の観覧席もあるし。それよりは安いかなと」
金を払えば、フェンスの内側。それ以外は、名物の湖面に映る花火を見ることはできません。
男性は、フェンスの外側にいました。
チケットなし 滋賀在住:「高いです。買う気はなかった。(チケット)持ってない人は来るなって言われても、皆見に来ますよ」
アナウンス:「警備員の誘導に従って下さい」
少しでも立ち止まると、警備員が見逃しません。
警備員:「ここで滞留しているって無線で飛んできた。ごめんね」
■夏の思い出の写真は…フェンスと彼氏と少しだけの花火
午後7時半、花火大会が始まりました。
警備員:「花火を見ながらゆっくり移動」
とは言え、ついつい止まってしまう人もいました。
女性はフェンスの隙間から花火をのぞきます。
フェンスが邪魔をして、花火の上半分だけしか見えません。
男性:「(Q.柵がありますが?)嫌がらせですよね。これ、高いです。ちゃんと写真撮りたかったんですけど、柵が邪魔ですね。でも花火はきれいです」
背が低い子どもには、全く見えません。
少年:「壁、邪魔ですね。なんで今年からなんですか」
女性:「悲しい」「(Q.どんな写真を撮った?)彼氏をバックに花火を撮りました」
フェンスと彼氏と少しだけの花火…。今年の夏の思い出の写真です。
フェンス越しに花火を見る客を、申し訳なさそうに眺めていたのが、地元自治会の青木さんです。
青木会長:「この壁が人の気持ちを変えてしまう。皆さんの先ほどの姿を見ていると、花火の在り方を考えていかなければと思う」
(「グッド!モーニング」2023年8月9日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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