生徒1人あたり最大5万円補助増額 高校授業料の「完全無償化」吉村知事が私学の負担減らす修正案公表

生徒1人あたり最大5万円補助増額 高校授業料の「完全無償化」吉村知事が私学の負担減らす修正案公表

生徒1人あたり最大5万円補助増額 高校授業料の「完全無償化」吉村知事が私学の負担減らす修正案公表

 大阪府が実現を目指す高校の授業料の「完全無償化」について、吉村洋文知事は4日、私立高校の負担を減らす修正案を公表しました。

 大阪府は今年5月、保護者の所得にかかわらず、高校の授業料を完全に無償化する案を出しました。しかし、1人当たり年間60万円の授業料を超える分は、学校側が負担することになっていて、私立高校は「負担が増えて、教育の質が下がる」として、改善を求めていました。

 これを受け、吉村知事はこの日、授業料を補助する基準を63万円に引き上げるうえ、私立学校に対する補助金を約2万円引き上げる新たな案を公表しました。生徒1人あたり最大約5万円補助が増えることになります。

 吉村洋文知事「(私立の)96校中94校は(新制度で)今よりも財源が増えることになる。財源について増税も借金を増やすこともなく踏み出せる範囲内で設定した」

 これを受けて、私立高校側は会議を開き、修正案に合意する方針を全会一致で決めました。

 興国高校・草島葉子校長「大きな英断をしていただいたと理解しているのでこういった形で前に進めたのでは」

 大阪府はこのほか、大阪公立大学に通う大阪府民の授業料を無償化する方針を打ち出しています。

 一方、兵庫県の斎藤元彦知事は、この日、2つの県立大学について、兵庫県民の入学金と授業料を段階的に無償化すると発表しました。

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