夏なのにエサ不足?クマと遭遇 スモモ狙われ…もち米も被害に(2023年8月1日)

夏なのにエサ不足?クマと遭遇 スモモ狙われ…もち米も被害に(2023年8月1日)

夏なのにエサ不足?クマと遭遇 スモモ狙われ…もち米も被害に(2023年8月1日)

 長野県大町市で撮影された子グマ。生後半年ぐらいとみられています。

 撮影者 上村邦弘さん:「(子グマは)パニックになっている。ひたすら(木に)登って騒いで下りて騒いで」

 母グマとはぐれた様子で、20分近く鳴き続けていましたが、最後まで母グマは姿を現さなかったといいます。さらに、この6日後のことです。

 撮影者 上村邦弘さん:「やばい、やばい、やばい…」

 このクマは成獣。ライトで照らされても動じないのは。熟したスモモの実に夢中だったから。

 撮影者 上村邦弘さん:「(スモモを)食べていましたね。落ちているものもクンクンしていましたから」

 昼夜を問わずクマが目撃される大町市。5月以降100件を超え、去年の2倍以上となっています。冬と違って山に食べ物がいっぱいありそうなこの時期に、なぜクマは人里に接近するのでしょうか。

 動物研究家 パンク町田さん:「夏の間は山は緑が茂っていますけど、クマの食べたいものが減少ぎみ。それに加えて(今年は)作物自体が1~2週間、前倒しになっている。毎年であればここまで餌(えさ)はなくなっていないと思う」

 秋田県の大館市では、“もち米”をクマに食べられる被害に遭いました。クマは住宅の隣のある農作業小屋のシャッターを開けて侵入。レバー付きの冷蔵庫で保管されていた“もち米”を外に出してから食い荒らしたといいます。

 動物研究家 パンク町田さん:「全然驚くことでもない。クマの指は人間と同じで5本あって曲げることもできる。ドアノブを引くくらいのことは普通にできます」

 クマにとって生のモチ米とは…。

 動物研究家 パンク町田さん:「(舌の表面の)味蕾(みらい)が発達していますので、甘いものを区別する能力が高く、実際に甘いものが好き。生のもち米を食べても消化できないと思いますので。おいしいだけ。身にはならない、残念ながら」

 今年の夏はクマにとっても厳しい夏となりそうです。

 動物研究家 パンク町田さん:「(通常は)夏に餌が不足するのが早めに餌が不足しているので、オイオイという感じでいつもと違う行動パターン。好物を探してウロウロ大変だと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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