酷暑を乗り切るための“ひんやりコスメ”氷点下の冷たさを体感できる化粧水や凍らせて使うシャーベットマスクが人気｜TBS NEWS DIG
きょうも各地で“災害級”の危険な暑さとなりました。さらに、台風6号が沖縄地方に近づいていて警戒が必要です。
「暑いです、暑すぎる」
「焼けるように暑い」
街ゆく人たちが、まず口にする言葉が「暑い」。きょうも関東地方を中心に35℃以上の猛暑日となる地点が続出しました。あまりの暑さに、神奈川県の海水浴場ではある異変が…
かまくら茶屋 ビーチ用品責任者
「異常ですね。海日和だと思うんですけど」
きょう、35℃以上の猛暑日となったのは全国124地点。“災害級”の暑さが続いています。最も暑かったのは、埼玉県熊谷市で最高気温39.2℃を観測しました。東京都心では、最高気温36.1℃の猛暑日に。これで、7月の猛暑日は13日目で過去最多となりました。
そんな記録的な猛暑を乗り切るのに欠かせないひんやりコスメも登場。こちらは氷点下の冷たさを体感できるという化粧水。
記者
「つめたーい、気持ちいいですね、あー気持ちいい。パチパチパチパチいいますね」
化粧水の中に含まれている高圧ガスが揮発し、パチパチはじけるので冷たく感じるんだそう。
ハウスオブローゼ 銀座松屋店 日高みゆなさん
「暑さも一気に上がったと思うので、そのタイミングで使っていただける方が増えています」
そしてこちらは凍らせて使う、その名もシャーベットマスク。
記者
「わー冷たい。シャーベットがしゃりしゃりして」
凍らせたジェル状の美容液がシャリシャリとしたシャーベットになり、火照った肌をクールダウンしてくれます。
一方、厳しすぎる暑さは観光業に影響を及ぼしています。涼を求めて若者たちが訪れていたのは神奈川県鎌倉市の由比ガ浜海水浴場。海の家からはこんな悲鳴が…
かまくら茶屋 ビーチ用品責任者
「異常ですね、いつもより暑いと思います。海日和だと思うんですけどあまりにも暑すぎて、なかなかお客さんが、出足が鈍ったりします」
「客数は例年の半分ほどに留まっている」と話す海の家もありました。ほかにも、鎌倉市を象徴する名所でも異変が…
記者
「観光名所の鎌倉大仏です。あまりの暑さに、あしたから大仏内部の観覧が中止になるということです」
高さ13メートルを超える国宝の鎌倉大仏は暑さの影響で、あすから大仏の中の拝観が中止に。大仏の中はエアコンが設置されていません。どれだけ暑いのか、Nスタも中へ。そして数分後。
記者
「中は湿度が高くて汗ばむような感じになっていました」
同じく中に入った人は…
大仏の中に入った人
「もう1分ぐらいしか入れなかったですね、暑くて」
「暑かった」
「プール入りたくなるぐらい」
切れ間のない“危険な暑さ”。東京都心では気温35度以上の「猛暑日」がきょうで8日連続に。実は環境省によると、こうした厳しい暑さが継続することで、熱中症で亡くなる人が急増する傾向にあるといいます。
先週には山形県で、自転車で通学していた中学生が部活帰りに倒れ、死亡。また、きのう東京都内でも男女2人がベッドで死亡しているのが見つかりました。いずれも、熱中症の疑いです。都内の医師は熱中症患者の増加について…
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「7月後半は半分程度が中等症以上の熱中症。つまり、今までに比べて重い症状の熱中症の患者が（例年の）倍以上になっている」
重い熱中症患者が増えている一因として医師が警鐘を鳴らすのが「軽い熱中症の蓄積」です。医師によると、熱中症予防で重要なことは水分補給など大きく3つです。（▼水分補給をとる、▼早めに体を冷ます、▼ほどよく塩分をとる）しかし、暑さが続く中でいずれかが欠けて、気づかないうちに「軽い熱中症」が積み重なる、そういう患者が増えているといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「小さな熱中症の積み重ねの先に重い熱中症が待っています。（体にたまった）熱や脱水・低ナトリウム血症などが相まって、最後、炎天下での活動など短時間のケースでも命を落とすことがあります」
危険な暑さは今週いっぱい続く見込み。また、大型で非常に強い台風6号もあさってにかけ沖縄地方に接近するとみられ、こちらも厳重な警戒が必要です。
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