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国内最古・高浜原発1号機 12年ぶり再稼働も…使用済み核燃料の運び出し計画には疑問の声
国内の原発で最も古い福井県の関西電力高浜原発1号機が28日、再稼働しました。12年ぶりに動き出しましたが、原発を巡っては今、“ある問題”が浮上しています。
福井県にある関西電力の高浜原発1号機。午後3時、制御棒を引き抜く作業が始まり、12年6か月ぶりに原子炉が起動しました。
1974年に運転を開始し、国内で最も古い原発ですが、2011年、定期点検で停止していた時に東日本大震災が起き、以降、停止の状態が続いていました。
関西電力には廃炉のものを除いて7基の原発がありますが、これで6基が稼働することになり、9月には残りの1基である高浜2号機も再稼働する予定です。
関西電力 原子力事業本部・田中剛司副事業本部長「高浜1・2号機の本格運転再開により、7基、運転確立に向けて、引き続き安全最優先で緊張感をもって作業を進めてまいりたいと思います」
一方で、原発を巡っては、ある問題がー
原発で発生した使用済みの核燃料です。関西電力は、福井県外で、一時的に貯蔵する施設を作るとし、候補地を今年中に決めるとしていました。
しかし、6月、関西電力が福井県に示したのは、実証実験のために一部をフランスに運び出すという計画でした。さらに、搬出が決まったのは約200トンと、全体のわずか5%ほどに過ぎません。地元の福井県からは疑問視する声があがっています。
福井県議会・山岸猛夫議員「それは中間貯蔵ではないでしょ。実証実験のために持っていくんでしょと。それはないだろうと。小学生でも違う(とわかる)。我々は納得できない部分がある」
関西電力 原子力事業本部・田中副事業本部長「福井県外での中間貯蔵における計画地点の確定は達成されたと考えています。福井県とのお約束も果たしたものと現状、考えております」
地元の住民はー
「動かした方が良いのではないですか。高浜は何もないので」
「原子力(発電所)は怖いけど、町の設備も原発で潤っていることもあるので」
「福島のことを考えると自分たちも同じようになると思うと怖いが、こればっかりは反対しても」
一方、福井県の杉本達治知事は、関西電力が示した使用済み核燃料の計画について態度を表明していません。今回の再稼働については「引き続き、厳格に監視していく」とコメントしていますが、再稼働で使用済み核燃料はさらに増えることになります。
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