忘れ物も急増…ホテルにズラリ 外国人観光客戻り「約20倍」(2023年7月19日)
去年に比べ、外国人観光客の数が約20倍に急増。これに伴い、増えているのが忘れ物です。ホテル側が持ち主から“困ったお願い”をされるケースも起きています。
■外国人観光客戻り「約20倍」
19日午後、日本政府観光局が外国人客の数を発表。上半期で1000万人を超え、去年の同時期のおよそ20倍に。コロナ前の2019年と比べても64%まで回復しています。
■忘れ物も急増…ホテルにズラリ
都内のホテルでは宿泊客の実に8割が外国人。インバウンド景気で潤う一方、頭を悩ます難題が。
サクラホテル池袋 陽山千聖さん:「海外からの客が増えたことで、忘れ物の数が増えてきた」
宿泊する外国人客の忘れ物が急増。こうした忘れ物は3カ月間、保管しているといいます。
サクラホテル池袋 陽山千聖さん:「洋服が多い。モバイルバッテリー、充電器のコードが多い」
■忘れ物急増“困ったお願い”も
外国人に人気の六本木のホテルではさらなる問題が。真新しいスニーカーに粉ミルクや紙おむつまで外国人客の忘れ物は様々。
カンデオホテルズ東京六本木 ファン・ユジンさん:「忘れ物というよりは、処分してほしいというのがほとんど」
意図的にスーツケースを置いていく外国人客も多いといいます。
カンデオホテルズ東京六本木 ファン・ユジンさん:「捨てている客がほとんどで取っ手が壊れたり、割れたりした場合はそのまま置いていく。客にメールをして追い掛けているが、無視されることがほとんど」
1個2000円ほどの処分費用はホテル側が負担せざるを得ません。
■依頼殺到!忘れ物“お届け代行”
今、全国のホテルなどから依頼が殺到しているのは外国人客の忘れ物を海外へ配送する代行業者です。
忘れ物国際配送サービス 荒本修一社長:「コロナ前より、いきなり増えてきている」
母国に帰国した外国人と連絡を取り、配送料の入金を確認後、ホテルから無料で忘れ物を引き取って国際配送しています。その数は月に1500件にも及びます。
忘れ物国際配送サービス 荒本修一社長:「国内で買った物の忘れ物。かさがある物で平均単価も以前より、2000円近く上がっている気がする」
忘れ物急増の背景には外国人客の“爆買い”の復活も。
フランスから:「秋葉原でアートブックやフィギュア、DVDを買った」
シンガポールから:「大阪や京都に行くので (お土産は)そこで買う」
ところが、日本で買った商品を持ち帰らないケースが。
忘れ物国際配送サービス 荒本修一社長:「日本で2~3日滞在するので、eコマース(ネット通販)でホテル着で申し込んだ商品が出発まで(ホテルに)届かないのが案外ある」
ちなみに、過去にはとんでもない忘れ物も。
忘れ物国際配送サービス 荒本修一社長:「スキー競技で金メダルを取った外国人が金メダルを忘れて帰った。大騒ぎになって送ってあげた」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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