切断遺体直前にディスコへ行き先告げず足取り明らかに(2023年7月6日)

切断遺体直前にディスコへ行き先告げず足取り明らかに(2023年7月6日)

“切断遺体”直前に「ディスコ」へ 行き先告げず…足取り明らかに(2023年7月6日)

 頭部のない男性の遺体が見つかった事件で新たな情報です。事件の直前、男性はディスコイベントに参加していたといいます。また、警察は現場周辺で「急発進した車」を探しています。

■“切断遺体”直前に「ディスコ」へ

 被害者の男性が殺害される前の行動について分かったことがあります。

 札幌市のホテルで頭部のない遺体が見つかった事件。被害者が参加していたとみられるイベントの映像を入手しました。きらびやかな照明とディスコミュージックが流れるなか、華やかな衣装で人々が踊るイベント。被害者の男性が殺害される前の1日午後4時から10時まで、このディスコイベントに1人で立ち寄っていたことが分かりました。男性は外出する際、家族に行き先を告げず、家を出ていました。場所は遺体が見つかったホテルから徒歩4分ほど。男性は、このイベント会場を出た後に合流。その人物とホテルに入ったとみられます。

 死亡したのは北海道恵庭市の会社員の男性(62)です。事件が起きたのは深夜の繁華街です。

 1日午後4時から10時までディスコイベントに参加していた被害者。午後11時前、女性のような服装をした人物とホテルに入ります。その約3時間後の2日午前2時ごろ、女性のような人物1人がホテルを出ます。この時、白い服から黒い服に着替えていました。つばがある帽子をかぶり、リュックを背負っていたとみられ、“着ぶくれ”しているように見えたそうです。

 午前2時の現場周辺。繁華街だけに少なからず人通りはあります。

 地元タクシー会社によりますと、タクシーもめったに流さない、人目に付きづらい場所です。とはいえ、現場は繁華街。様々な人が行き交う場所柄でもあります。

 近所の人:「(Q.このあたりを通ることはある?)毎晩、通る。僕は会社経営をしていますけど、普通の人はいない」「(Q.帽子をかぶったり、スーツケースを持つ人は?)毎日、見ているよ。毎晩、見ている」

■「急発進の車は?」警察捜査か

 警察の関心は“ある車”にありました。現場周辺の住民によりますと、2日深夜に「急発進する車は見なかったか?」と警察に聞かれたそうです。立ち去った人物が車で逃走したということも含め、捜査しているとみられます。

 頭部のない状態で見つかった遺体、繁華街で起きた殺人事件。様々な犯人像も浮かび上がっています。犯罪心理学の専門家は顔見知りの犯行とみています。

 東洋大学・犯罪心理学に詳しい桐生正幸教授:「男性がバラバラにされるのは非常にまれ。これまでの統計からみていくと、知人というのが多い。通常、バラバラ殺人というのは証拠隠滅のため行う」

■持ち物持ち去り「捜査攪乱」

 頭部だけを持ち去り、遺体はそのままにしたことから犯人の目的が見えてくるとしています。

 東洋大学・犯罪心理学に詳しい桐生正幸教授:「犯行自体は計画的、頭部を取ることにおいては計画的だが、自分が逮捕されないようにするための計画性はあまり感じられない犯行。殺害して頭部(を持ち去る)ということが最大の犯人の目的」

 捜査の専門家も顔見知りの犯行とみています。

 元埼玉県警刑事・佐々木成三氏:「頭部を切断することは、かなり強い精神力、決意がないと最後までやり遂げるのは難しい。持ち去ることも考えると強い執着を感じる。強い憎悪の他にも、ゆがんだ何かしらの感情があったうえでの犯行となると(犯人は)顔見知り」

 ただ、被害者の財布や携帯が持ち去られているなど、こちらは計画性を感じています。

 元埼玉県警刑事・佐々木成三氏:「当初は早く捕まると思っていたが、意外と6日間経って逮捕されていない。捜査が攪乱(かくらん)されている。頭部やスマートフォンなどを持ち帰るなど、計画的な犯行のなかで逃走するための工作をしている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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