タリウム殺人未遂 スマホに“はかり購入履歴”タリウムを計量か 直前2日間は叔母と2人きりに
叔母にタリウムを摂取させたとして逮捕された男が、直前に叔母と2人きりになる機会があったことがわかりました。
26日送検された無職の宮本一希容疑者(37)は2020年7月、叔母(61)にタリウムを摂取させ殺害しようとした疑いです。その後の取材で、事件前の行動が徐々に明らかになってきました。
宮本容疑者の叔母は、入院する直前の7月19日と20日、腹痛を訴え病院へ行っていて、宮本容疑者は付き添ったり、自宅まで車で送ったりするなど、2人きりになる時間が複数回あったということです。叔母は翌21日に体調が急変し、現在も意識不明の状態が続いています。
警察は、宮本容疑者がこの2日間に叔母にタリウムを摂取させた可能性が高いとみて調べています。
捜査関係者によりますと、事件の2か月前、「京都大学の宮本」を名乗る人物がタリウムを扱う会社に見積もりを依頼。宮本容疑者のスマートフォンには見積り書のデータが残っていたということですが、購入はしていませんでした。
スマホには、ほかにも叔母が入院する数日前、「はかり」を購入した履歴が残っていました。警察は犯行に使用するタリウムを正確に計量するためだったとみています。
宮本容疑者の叔母の知人「小さい時から可愛がっていた。わが子のように。なんであれほど可愛がってた子に裏切られるようなことになってしまったのか…」
宮本容疑者は大学生の浜野日菜子さん(当時21)にタリウムを摂取させ殺害した罪でも起訴されていて、警察は、入念に準備を重ねた計画的な犯行とみて、タリウムの入手経路など全容解明を目指しています。
コメントを書く