国交省OB問題 OBの「空港施設」前副社長が現役職員から人事異動情報など入手 PCデータの復元から判明した繋がり｜TBS NEWS DIG
国土交通省OBによる民間企業への人事介入問題。自らを副社長にするよう迫り、その後、副社長になった国交省OBが、国交省の現役職員と連絡を取っていたことがわかりました。
民間企業「空港施設」をめぐる、国交省OBの人事介入問題。「空港施設」の取締役だった国交省OBの山口勝弘氏が、おととし5月の社内会議で、「国交省側の意向」という趣旨の発言をして自らを副社長にするよう要求し、その翌月に副社長に就任したことなどが明るみに出ました。
独立検証委員会 竹内朗委員
「社会規範にもとる行為を行ったことにより、企業価値を毀損されたものと評価をしている」
一連の問題について、「空港施設」が依頼した外部の専門家による「独立検証委員会」はきょう、調査結果を発表。明らかとなったのは、山口氏のパソコンのデータを復元してみえた国交省とのつながりです。
山口氏が秘書に送ったメール
「●●航空局長と●●東京航空局長のアポをお願いします」
山口氏は副社長に就任した翌日、自らの秘書に国交省幹部2人との面会をとりつけるように指示。さらに―国交省の現役職員から、職員の入省年次や役職のリストや、公開前の人事異動情報をメールで受け取っていたことも確認されました。
斉藤鉄夫国交大臣
「国土交通省の関係する部門の幹部職員に対しては、関与がなかったことを確認している」
これまで現役職員の関与を否定していた斉藤国交大臣。今回の調査で現役職員とのやりとりが確認されたことを大臣にたずねると…
斉藤鉄夫国交大臣
「検証結果を公表されたことは承知しているが、まだその内容を存じ上げない。（Q.一般に出ない内容を山口さんに（国交省）職員が送ってるが?）（検証結果の）内容を精査してないので、今後、精査していきたい」
一方、検証委員会は「国交省も調査をした方がいい」としていて、今後の対応が注目されます。
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