【ホストの男を逮捕】「立ちんぼで稼いだら」進む客待ちの“若年化”…16歳の少女も
東京・歌舞伎町のホストの男が客の女に、「立ちんぼで稼いだら店でも会えるし返済もできる」などと言って売春の客待ちをするよう、そそのかしたとして逮捕されました。客待ちの“若年化”が進んでいます。私たちは、事件の舞台となった歌舞伎町の大久保公園へ向かいました。
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売春防止法違反教唆の疑いで逮捕されたのは、江川誉容疑者（25）です。歌舞伎町のホストとして働き、「森のくまさん」と名乗っていました。
江川容疑者には先月、23歳の客の女に対し「生活費に困っているなら立ちんぼしてみなよ。立ちんぼで稼いだら店でも会えるし、返済もできる」と歌舞伎町の路上で売春の客待ちをするようそそのかした疑いがもたれています。
発端は今月10日、この女が新宿・歌舞伎町の大久保公園周辺で客待ちしていたところ、警視庁に逮捕されたことでした。江川容疑者のホストクラブの利用料を返済するため、約40日間、客待ちしていたというのです。
逮捕前の2人のSNSでのやりとりも明らかになっています。
女は返済方法について、江川容疑者に相談していました。「立ちんぼ、行けばいいの？」と江川容疑者に尋ねると、「立ちんぼが主流。大久保公園行ったら、いっぱい女性並んでるから。待ち合わせしてるふりして並んだらいいよ」と売春の客待ちをすすめるような返答があったといいます。
27日夜、容疑者を知る女性に話を聞きました。
江川容疑者を知る女性
「江川容疑者本人が自分の客に『出稼ぎに行けとか、風俗で働けと迫ったことがある』と話していた。客の子が料金の支払いができないと、（その子を）すごい勢いで詰めていることがあって心配だった」
他の客にも売春をすすめていたのでしょうか。
江川容疑者は「売り上げや指名本数をあげるためだった」と容疑を認めているということです。
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「news zero」は27日夜、事件の舞台となった大久保公園へ取材に行きました。警察官が警戒に当たる中、たびたび見られたのが、スマホ片手に待つ女性に男性が話しかける場面です。
24日夜も、路上に立ち止まる多くの女性と談笑する男性の姿が見られました。私たちは、男性と笑顔で話す女性を注視しました。男性はすぐにどこかへ行ってしまいましたが、女性はその場にとどまり、辺りを見回していました。そして、最初に話していた男性とは別の男性と話していました。
警視庁によると、客待ち行為などによる逮捕者は2020年以降、増加。このうち、ほとんどが大久保公園の近くでの逮捕者で、約8割が20代となっているのです。
客待ちの“若年化”は進んでいます。26日夜、大久保公園近くで客待ちをしていた16歳の少女に話を聞きました。
客待ちしていた少女（16）
「どうしてもお金なくて、この年齢で稼げるってなったらこれ（客待ち）しかなくて」
2、3か月前に家出してきて、生活費のために毎日、客待ちをしているといいます。
客待ちしていた少女（16）
「こんなに稼げるの、1日に何万も稼げるのないし、この年齢だとこれ（客待ち）しかない」
しかし、将来への不安も吐露していました。
客待ちしていた少女（16）
「妊娠しちゃう子とかいる、こわい。一番はここから抜け出したいけど、無理だったら水商売いっちゃってるな」
公園のある新宿区は警備員の巡回を続けるほか、警視庁は女性の社会復帰に向けた支援にも力を入れたいとしています。
(2023年4月27日放送「news zero」より）
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