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緊迫スーダン “停戦期限”過ぎる 各国退避急ぐ 車列攻撃で負傷も(2023年4月24日)
■緊迫スーダン 停戦期限過ぎる 各国退避急ぐ
激しい戦闘を続けるスーダン国軍と民兵組織「RSF」。各国が日本時間24日午後1時までだった停戦期間中に自国民の退避を急ぎました。
スーダンの首都ハルツームの空港に待機するイタリア軍の輸送機。民兵組織は、すでに41人を退避させたとの声明を出しています。ドイツはすでに311人がスーダン国外に退避。ABCニュースによりますと、スペイン外務省の話として、およそ100人が軍用機で首都ハルツームを離れたといいます。
■米はヘリ 大使館内に着陸→退避
こうした主要国に先駆けて22日、自国民を退避させたと発表したのがアメリカとサウジアラビアです。AP通信によりますと、アメリカ軍の特殊部隊がMH47大型輸送ヘリ3機で、首都ハルツームのアメリカ大使館の敷地内に着陸、1時間以内におよそ70人の大使館員らを乗せて空路でエチオピアに避難させたといいます。
また、サウジアラビアも22日、スーダン東部のポートスーダンの港まで移動し、船を使い、海路での退避を成功させたと発表しています。
各国が次々と自国民を退避させるなか、フランス人らを乗せた車列が退避中に攻撃を受け、1人が負傷しました。スーダン国軍、民兵組織ともに相手の攻撃によるものだと互いを非難しています。
■在留邦人は陸路で退避?現状は
現地で医療支援を行っている日本人は停戦中の23日、こう話していました。
認定NPO法人「ロシナンテス」スーダン事業部・川原尚行代表:「停戦3日目。今まで激しい爆撃音はおとなしくなっているが、散発的な爆発音。窓から空を見上げると、爆撃機が飛んでいた。完全な停戦となっていない」
■在留邦人の安否は 輸送機で退避?
停戦期間中の23日も、首都ハルツーム北方の工業地帯から煙が上がり、街中には銃声が鳴り響きました。
日本も周辺国のジブチに自衛隊の拠点があり、輸送機3機が到着しています。しかし、他の国のように直接、輸送機で救出に向かうことはできないといいます。
明海大学・小谷哲男教授:「戦闘が続いているので、自衛隊がスーダン領内で救出作戦を行うことは、日本の国内法上(自衛隊法)できないことになる」
およそ60人いる日本人の一部は、首都ハルツームから陸路で退避を始めています。国連職員がスーダン北東部のポートスーダンに移動する車列に加わっているとみられます。
認定NPO法人「ロシナンテス」スーダン事業部・川原尚行代表:「外務省から連絡がきて、自衛隊機に乗る希望を出していたが、それに対して今の住所と、大使館の指定した場所へどうやって行くか、自分たちで行けるかどうか聞かれた。我々は自分たちの車で自力で指定された場所まで行くと」
ポートスーダンに到着後、退避経路として考えられるのが空路と海路です。
明海大学・小谷哲男教授:「(ポートスーダンは)スーダンの主要な港湾都市の1つであり、紅海に面している主要な港湾都市なので、ここであれば艦船をつけて救出するということができる。ポートスーダンの南数十キロに国際空港もあるので、そこが使えれば自衛隊機で救出することも可能」
そして、大きな問題が首都ハルツームに在留邦人が残されていることです。
明海大学・小谷哲男教授:「仮に日本の大使館が機能を停止するということになれば、国連やアメリカなど同盟国、友好国と連携しながら残ってる民間人を救出することが検討されるのではないか」
アル・ジャジーラによりますと、23日に現地はほぼ完全にインターネット接続ができない状況が報告されているといいます。
松野官房長官は出国を希望する日本人らの退避のためにジブチに待機している自衛隊の輸送機を「調整が整い次第、現地スーダンに派遣する」と発表しました。
松野官房長官:「出国を希望するこれらの方々の迅速かつ安全な退避のため、ジブチに移動させて待機中のC130輸送機およびC2輸送機をはじめとする自衛隊部隊を調整が整い次第スーダンに派遣し、輸送活動を開始することとします」
そのうえで「スーダン情勢は流動化している」として「引き続き関係国と緊密に連携し一丸となって対応に万全を期す」と強調しました。
一方で、フランス政府がスーダンから退避させた388人の中に日本人も含まれると発表したことについては「邦人の安全に関わるため答えは差し控える」としました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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