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【密着取材】普段の会話は? 聞こえる人と聞こえない人が暮らすシェアハウス『every.特集』
東京・世田谷区にあるシェアハウス。ただ、ここはよくあるシェアハウスではなく耳が聞こえる人と聞こえない人とが共に暮らす、その名も「しゅわハウス」。現在は聞こえる人が3人と聞こえない人が4人、あわせて7人での生活。住人たちは手話でコミュニケーションを取っている。
耳の聞こえる住人の中には「筆談をしていく中で手話を教えてもらって自然に覚えた」という人や、「最初は心配もあったがコミュニケーションをとるようになって、今は楽しい仲間」だという人も。また補聴器がないとまったく耳が聞こえない人は
、「健聴者ともかかわるようになってあらためて人とのコミュニケーションは楽しいと感じた」と筆談で教えてくれた。
「しゅわハウス」のオーナーは不動産業を営む伊澤英雄さん。自身にも耳が聞こえない二男がいる。「ろう者の場合、どうやってコミュニケーションをとったらいいのかわからない大家さんがいて入居を断られることが多いので、その受け皿になりたい」と話す。
不動産会社にとっては、災害やトラブルが発生した際に連絡がとりづらく安全が確保できないという不安もあり、耳が聞こえない人にとって家を借りるということは、まだまだ簡単にはいかないのが現状だ。
「しゅわハウス」のオーナーは、共に暮らすメリットについて…「1つの手段として“シェアハウス”なら助け合える。ろう者の人で音が入ってこないからわからないこともある。災害とか。そういうときに聴者の人が気づいて連絡とれる」と話す。
2月下旬。「しゅわハウス」に新たな住人が引っ越しの準備にやってきた。飲食業界で事務の仕事をしている24歳の神内望さん。生まれたときから、耳が聞こえないという。オーナーの伊澤さんの二男とは、ろう学校時代の同級生。「しゅわハウス」を知って入居を希望したそう。ただ、神内さんには「聞こえる人とどうコミュニケーションをとればいいかわからない」という不安があった。
2週間後、いよいよ神内さんが住み始めるこの日、キッチンに住人たちが集まり準備していたのは“神内さんの歓迎会”。並ぶ料理は住人の手作り。みんなでお金を出し合って食材や飲み物を用意した。仕事に行っていた住人も続々と帰宅し歓迎会がスタート。
神内さんは初対面の住人に口の動きや声を出して挨拶した。その住人との会話が徐々にみんなへ広がっていく。そんな中、古株の住人から“ある提案”が。「しゅわハウス」内で呼び合う“手話のあだ名”、サインネームを神内さんにつけたいという。実は、住人たちが前日から相談していたんだそう。
歓迎会を終え神内さんは…「聞こえる人も手話ができてびっくり」「優しい人たちでよかった」と笑顔で話してくれた。
聞こえる人と聞こえない人が共に暮らすしゅわハウス。“相手の世界を知ることが、誰もが安心して暮らせる社会の第一歩となる”「しゅわハウス」はそんなことを教えてくれる場所なのかもしれない。
(4月18日放送『news every.』より)
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