【5人死亡の住宅火災】92歳の親族の自宅を家宅捜索 「焼き殺してやる」一家と“トラブル”か 青森

【5人死亡の住宅火災】92歳の親族の自宅を家宅捜索 「焼き殺してやる」一家と“トラブル”か 青森

青森・六戸町で5人が亡くなった火事で、放火の疑いがあるとして、親族の92歳の男性が捜査線上に浮上し、14日、家宅捜索が行われました。現場周辺では、男性の関与をうかがわせる3つの証言が聞かれました。

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近所の人はかつて、“強い恨み”を聞いたといいます。

近所の住民
「『火をつけて焼き殺してやる』ってしゃべっていた。みんなを恨んでいた。家の人みんなを恨んでいた」

13日、青森・六戸町の住宅で火事が発生しました。十文字利美さん一家、8人が暮らしていて、焼け跡から見つかった5人の遺体のうち1人の遺体が家族以外とみられることから、警察は放火殺人も視野に捜査していました。

そして14日、放火の疑いがあるとして、親族の92歳の男性が捜査線上に浮上し、家宅捜索が行われました。

男性は、十文字さんの妻の母親の兄にあたり、一家とは一緒に住んでいなかったといいます。火事のあと、連絡が取れていないのは4人。さらに警察によると、親族の男性も火事のあと、行方不明になっているということです。

警察によると、発見された遺体のうち4人が女性、1人が男性だということが新たに分かりました。警察はこの男性の遺体が、親族の男性の可能性があるとみています。

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現場周辺からも、男性の関与をうかがわせる3つの証言が聞かれました。まずは、火災発生当日、現場付近での目撃情報です。

近所の住民
「（現場の）家の方でちらほら歩いていたって。（男性の）車がその辺にあったのよ」

2つ目は、現場のすぐ横に止まっていた黒い車です。男性が所有する車で、火災発生当日、現場近くに止まっているのを複数の住民が目撃しています。

さらに、警察が調べたところ、車の後部座席からは赤いポリタンクが1つ、見つかったといいます。近くのガソリンスタンドには、捜査員が親族の男性とみられる人物の写真を持って聞き込みに来たといいます。

ガソリンスタンドの店員
「（捜査員に）ある人物の写真を見せられて、『この方に見覚えありますか？』って、ちょっとぽちゃっとしてて。『ここで灯油を買われましたか？』って。うちのお客さんではないですよと」

現場からは“油のにおいがしていた”という情報も出てきています。警察は、何者かが可燃性のあるものに火をつけた可能性があるとみています。

そして3つ目は、十文字一家と男性のトラブルについてです。男性がよく通っていたという酒店は次のように証言しました。

親族の男性が通った酒店
「自分でにんにく（栽培）やって作って、にんにく植えて売っている時もあった。田んぼに関してのトラブルがあったようなニュアンスでした」

男性はかつて、にんにくを栽培していたといい、その土地をめぐり何年も昔から、一家とトラブルがあったといいます。

近所の住民
「『私の田んぼを盗った』と、『あのやろうたち』って」

さらに、1か月ほど前に話したという人によると、男性は最近、生活に困っていたといいます。

近所の住民
「困っていた、非常に困っていた」
「『生活保護受けた方がいいんじゃないか？』って言うと、『俺はそういうのとは違う』ってプライドがある」

男性は気性が荒いことも多かったといいます。男性に車をぶつけられたという近所の住民は、「（男性に）ぶつけられたのここ。（男性に）『警察呼んだらぶっ殺す』って言われた。顔も見たくない。会いたくもない」と話しました。

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警察は、男性の自宅の捜索を進めるとともに、身元の確認を進めています。
（2023年4月14日放送「news every.」より）

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