【黄砂飛来か】専門家「花粉をつけて一緒にくる場合も」 気象庁は交通障害に注意呼びかけ

【黄砂飛来か】専門家「花粉をつけて一緒にくる場合も」 気象庁は交通障害に注意呼びかけ

【黄砂飛来か】専門家「花粉をつけて一緒にくる場合も」 気象庁は交通障害に注意呼びかけ

12日から13日にかけて、「黄砂」が日本列島の広い範囲に到達する見込みです。中国では一時、大気汚染指数が最悪レベルになるほどの黄砂が発生しています。気象庁は「交通障害が発生するおそれがある」と注意を呼びかけています。さらに、神奈川県立循環器呼吸器病センターの専門家は、「黄砂自体に花粉をつけて一緒にくる場合もあるので、花粉症の方ですと症状が強く出る可能性がある」と警告しました。

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「かんぱーい!」

11日午後7時ごろ、都内では野外でビールや多国籍料理などを楽しめるイベントが開かれていました。

会社員
「開放感があって本当にいい」

会社員
「昼間は暑いくらいで、半袖でちょうどよかった」

11日は今年2度目の夏日となりました。東京都心では日中、気温が25℃まで上昇し、5月下旬並みの陽気でした。街では、「暑いので半袖着てきました、今年初めてです」と薄着で過ごす人もいました。

11日は、全国各地で気温が上昇。富山県魚津市(最高気温28.1℃)や、福島県福島市(最高気温26.2℃)など、今年最多の102地点で「夏日」となりました。

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この暖かい空気が列島に流れ込んでいる原因の一つが、近づいている低気圧です。これと共に今、日本に飛来しようとしているものがありました。

辺り一面、視界が悪くなった街。中国・内モンゴル自治区の道路に大量に降り積もっているのは「黄砂」です。モンゴルで発生した砂嵐の影響とみられていて、北京では、6段階ある大気汚染指数が一時、最悪レベルになりました。路上から空を見上げると、ビルの上の方はかすんでほとんど見えません。

市民も、ゴーグルやスカーフで“黄砂対策”をしていました。

北京市民
「今年は黄砂が多すぎます。スカーフで身を隠すしかない」

この黄砂は、12日から13日にかけて日本列島の広い範囲に到達する見込みです。東京でも12日夜から13日をピークに飛来する予想となっています。

2021年の3月、新潟市では辺り一面が白くかすみ、広島市ではタクシーの車体に黄砂が積もっていました。

タクシー運転手(2021年3月)
「みんなつらい思いしていますね、ワックスかけてもすぐ汚れちゃう」

都内でも、2021年3月に黄砂が飛来したときは、(都内を一望できる場所から)目視で見通せた距離は10キロほどでした。12日も同じくらいか、それ以上の黄砂が飛来する可能性があります。

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もし「黄砂」を吸い込むと、体にどんな影響があるのでしょうか。

神奈川県立循環器呼吸器病センター・呼吸器内科 小松茂部長
「『目のかゆみ』『のどの痛み・違和感』『鼻水』『皮膚』のかゆみなど、深く気道の方まで吸い込むと、ぜんそくを持っている方はぜんそくの悪化とか、黄砂自体に花粉をつけて一緒にくる場合もあるので、花粉症の方ですと症状が強く出る可能性がある」

――予防法はありますか

神奈川県立循環器呼吸器病センター・呼吸器内科 小松茂部長
「1番はまず『外出を控える』、どうしても出掛けなくてはいけない場合は『マスク』、場合によっては『めがね(を着用)』ですとか、『家に入るときも砂とかをよく落としてから入る』ことが大事です」

気象庁は、場所によっては交通障害が発生するおそれがあるとして注意を呼びかけています。
(2023年4月11日放送「news zero」より)

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