【外国人観光客】意外な場所に殺到 「マンガ教室」に「金継ぎ」
新型コロナウイルスの水際対策が去年10月から緩和され、半年以上がたちました。街で外国人観光客の姿を見かける機会も多くなりました。来日した人々の行き先は有名な観光地のみならず、ある意外な場所や体験に“魅力”を感じ、多くの人が殺到していました。
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東京・中野区のビルの一室。外国人観光客が描いていたのは…“マンガ”です。「マンガスクール中野」では、あるプロのマンガ家から、英語でマンガの描き方を教わっていました。
外国人観光客
「書道みたいですね」
講師
「そうですね」
今、こちらのマンガ教室には外国人観光客が殺到。水際対策が緩和されて以降、利用者が急増しています。英語ができる講師2人がフル回転し、多い日には一日8回、英語での講座を開催するということです。
マンガスクール中野 清水郁郎代表
「3年間、日本に来たいのに来られなかったお客さんがいっぱいいて、やっと解禁になったので集中しているんじゃないかなと思います」
この日は、イギリスからのきょうだいが真剣な面持ちでマンガのキャラクターを描いていました。講師が「もし口がこのあたりなら、あごの位置はもう少し下がいいわね」と用紙に実際に描き込んでアドバイス。できあがったイラストに、満足な様子でした。
イギリスからの観光客の女性
「とても面白かった。リラックスした気分でできました。この体験をするために日本に来ました」
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見かけることが多くなった、外国人観光客の姿。私たちは5日、東京・浅草で出会った外国人女性に話を聞きました。
――今、著ているのは?
フランスからの観光客のた女性
「(この法被は)さっき買いました! この柄が好きです」
ほかにも、アメリカからの観光客の女性はカメラに向かって日本語で「にほんごを…べんきょうしました!」と笑顔で話してくれました。
王道の観光地である浅草には、個性あふれる外国人観光客がたくさん訪れています。アメリカからの観光客の女性は流ちょうな日本語で、「金曜日に日本に来ました。(日本は)初めてです」と話します。初めて日本を訪れたという彼女。日本が好きで、独学で日本語を勉強したといいます。着物姿で扇子を片手に向かったのは、浅草寺です。
アメリカからの観光客の女性
「全部が見たいんですよね、見た目がよくて」
浅草寺でお参りを済ませた感想は…。
――初めて行ってみて、どうでした?
アメリカからの観光客の女性
「なんて言えばいいんだろう…歴史を感じますね。感動しました、とても」
日本の歴史に魅力を感じるといいます。
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日本人でも、なかなかしない体験に挑戦する外国人観光客もいます。東京・南青山の「aku Nakano CeramicArts☆」。外国人観光客の目の前に置かれていたのは、“欠けてしまったお皿”です。
講師
「『キンツギ』で大切なのは、お皿を強く美しくすることです」
ここでは、金などを使って壊れた器を修復する「金継ぎ」の体験をしていました。参加者は緊張した面持ちで、皿にやすりをかけます。講師が見本の動きを見せると、アメリカからの観光客のた男性はその手際の良さに「僕がやるより、ずっといい」とつぶやき、驚いた様子でした。
欠けた部分を慎重にくっつけた後、仕上げに金の粉を付ければ…欠けていた器が新たな姿で生まれ変わりました。
アメリカから来日した女性
「壊れたものを、もう一度美しくすることが素晴らしいと思います」
企画したツアー会社「BOJ」体験事業部の市川美賀さんは「例えば、きょうの『金継ぎ』(体験)ですとお断りを入れるくらいの数の申し込みがあって。お相撲ですとか、伝統文化関係のプログラムが本当に人気で、キャンセル待ちが出るくらいの状況です」と話します。ガイドが不足してツアーの予約を受けられないほど、利用者が急増しているということです。
(2023年4月5日放送「news every.」より)
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