【歴史的一戦】「最年少名人」と「七冠」かけ…藤井聡太六冠“名人戦”始まる
5日、将棋界で最も伝統ある称号「名人」をかけた戦いが始まりました。藤井聡太六冠は史上最年少での名人と、七冠達成をかけて戦っています。第1局は6日夜に決着する見込みです。
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“歴史的一戦”の舞台となった東京・文京区の「ホテル椿山荘」。庭では、この対局を見守るために散るのを耐えたように桜が咲いていました。
5日、「第81期 名人戦七番勝負 第1局」が始まりました。午前9時前、藤井聡太六冠(20)は羽織姿で対局室に入りました。遅れて入ってきたのは、4期連続のタイトル防衛を目指す渡辺明名人(38)です。“将棋史に残る1ページになる”と意気込んだ渡辺名人の先手で第1局が始まりました。
将棋界で最も歴史のあるタイトル「名人」をかけた戦い。将棋界にある8つのタイトルのうち、6つを保持しているのが藤井六冠です。藤井六冠は先月、今回と同じ渡辺名人を破り、「棋王」のタイトルを獲得。羽生善治九段以来の六冠を達成しました。それも20歳8か月の最年少で成し遂げたのです。
残るタイトルは、これもまた最年少記録と七冠がかかる「名人」と「王座」。年内にもタイトル独占となる八冠を視野に入れています。
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4日夜に行われた“前夜祭”には、将棋ファン約300人が詰めかけました。
藤井六冠は「名人という言葉には子どもの頃から憧れがあり、今回、その名人戦の舞台に立てること、楽しみに思っています。多くの方にご注目いただける1局になるかと思いますので、その期待に応えられるような1戦にできるよう、頑張りたいと思っています。どうぞよろしくお願いします」と意気込みと語りました。すると、渡辺名人は大勢のファンを見て思わず…。
渡辺明名人(38)
「いやちょっと、すごい人でビックリしているんですけど。これちょっと、何の会合なのかなっていう」
それもそのはず。藤井六冠の台頭で将棋界が盛り上がり出したのはコロナ禍のため、渡辺名人は「増えた将棋ファンの方はどこにいるのかなと、ずっとこの3年くらい思っていた。(ファンは)いや、いたんだ」と話しました。
記念撮影の場面では、「そろそろよろしいでしょうか? もう少し?」という声が聞こえるほど、歴史的一戦に臨む2人を収めようと、シャッター音が鳴りやみませんでした。
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一方、将棋ファンが集まる東京・新宿区のカフェ「将棋カフェCOBIN」で、見どころを聞いてみました。
将棋ファン
「(藤井六冠が)最年少名人記録を更新するかもしれない対局の第1戦なので、勝てば弾みがつくと思う」
しかし、なかには対局を知らなかった人もいました。
――今日は名人戦?
将棋ファン
「全然知らなかったです」
客の多くは名人戦の行方を気にしつつも、自分の対局に集中していました。
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今も熱戦が続く名人戦第1局。2人の公式戦の対戦成績は藤井六冠の16勝3敗。これまでタイトル戦を4度戦い、そのすべてを藤井六冠が制しています。
ちなみに5日の昼食は、ともに「にぎりずしの盛り合わせ」でした。そして、渡辺名人は、すし増量でワサビ抜きでした。第1局は6日夜に決着する見込みです。
(2023年4月5日放送「news every.」より)
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