花粉症から解放される日はくるか?! 京都で「小花粉スギ」種子生産へ、更に「小花粉スギ」も開発予定

花粉症から解放される日はくるか?! 京都で「小花粉スギ」種子生産へ、更に「小花粉スギ」も開発予定

花粉症から解放される日はくるか?! 京都で「小花粉スギ」種子生産へ、更に「小花粉スギ」も開発予定

(Q:花粉症の人は?)→3人手を上げる

 父「今年(花粉症)デビュー」母「症状が強くて、くしゃみがとまらなかった」

 今日5日も花粉症に悩む人はまだまだ多いようで…

 街の声「今年はきついです。朝起きるとくしゃみが、ごっつうでるんです。木の無いところばっかり探して歩いてます」
 母と娘「ずっと鼻水たれてます。娘はヒノキ花粉かも」

 近畿地方は3月下旬ごろからスギ花粉に代わって、ヒノキ花粉の飛散が本格化していて、大阪府では昨年のヒノキ花粉の総飛散量に比べて、5日までに2倍から3倍のヒノキ花粉が飛散しています。

 “国民病”とも言われる花粉症について、岸田首相は一昨日…。「花粉症については、もはや我が国の社会問題と言っているような問題であると認識しています。関係閣僚会議を開催し、ぜひ結果を出したい」

 これに対し、林業を所管する農林水産省はー。

 野村農水相「突然、総理が関係閣僚会議を設置しますと言ったもんですから、我々は全く知らぬ存ぜぬでびっくりしたんですが、総理がおっしゃった以上は、これは各関係閣僚会議をやらなきゃいかんし、作らなきゃいけないと思っています」

 と、決意を述べた野村大臣ですが…。

 野村農水相「今日(4日)の閣議で突然また、くしゃみが出だしたもんですから、私はこれ、花粉症なのか何なのか、アレルギーなのかわかりませんが…」。自身も花粉症になった可能性があることを明らかにしました。

 例年増え続ける花粉…。その対策として、いま期待されているのが…。「少花粉(しょうかふん)スギ」

 読んで字のごとく、花粉が少ないスギで京都府緑化センターでは種子の生産に取り組んでいます。

 京都府緑化センターの小川享さん「一般のスギと比べますと花粉を出す雄花をほぼつけないという品種です。(花粉は)たぶん1割も出ない」(手で持って)「(花粉)出ません!」

 同センターでは2017年度から3年間で約900本を植えました。球果(果実)が採りやすいように樹木の高さを約1・5メートルに抑え、秋に採取した球果を乾燥させて種子を取り出し出荷しています。

 小川さん「これを山に植えて、花粉の少ない森ができたらいいなと」

 ただ、種子が取れるまでには約5年ほどかかるということで…。小川さん「植え替えには30年はかかります」

 今年の秋からは「少花粉ヒノキ」の開発も始める予定です。皆が待ち望む花粉症からの解放、その日はいつ訪れるのでしょうか?

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