実現できる？異次元の少子化対策「たたき台」について国会論戦 岸田総理「花粉症は社会問題」省庁横断で対策へ【news23】
政府が発表した異次元の少子化対策の「たたき台」。財源はどうするのか、実現はできるのか、3日から国会論戦がスタートしました。その国会では、岸田総理が「花粉症は我が国の社会問題」と言及する場面も。省庁横断で対策する方針を示しました。
4月2日、財界人らとともに8か月ぶりとなるゴルフを楽しんだ岸田総理。
Ｑ．総理、調子はいかがですか？
岸田総理「あのー、これからです」
参加者によると、岸田総理は、財界の幹部から子育て支援や賃上げなどについて、意見を聞いたということです。
その子育て支援。子ども政策の司令塔となる「こども家庭庁」が、4月3日から本格始動しました。
発足式では、参加した子どもや小倉大臣が、こども家庭庁の看板を毛筆で書きました。
発足式に参加した岸田総理は…
岸田総理
「子どもに関するこの国の仕事のリーダーとなる新しい組織です。こどもまんなか社会の実現、これがこども家庭庁の使命です」
当面の最重要課題は、異次元の少子化対策です。政府が先週、たたき台を発表した後、初めてとなる国会論戦が、4月3日に行われました。“先送り”となっている財源などをどう具体化していくのでしょうか。
岸田総理
「必要な政策強化の内容・予算・財源について、与党と連携しつつ、さらに具体的な検討を深め、6月の骨太方針までに、将来的な子ども・子育て予算倍増に向けた大枠を提示することを考えております」
財源などについては「6月までに大枠を提示する」と述べるに留まりました。さらに、国会ではこんな問題も取り上げられました。
自民・山田太郎 参院議員
「花粉症対策、国を挙げてですね、これだけの国民病というふうに言われているんですから、やって頂きたい。まさに花粉症撲滅となれば、総理の名前を歴史に残すことができると思います」
岸田総理
「花粉症については、我が国の社会問題と言っていい問題であると認識をしています。関係閣僚会議を開催し、情報共有、効果的な対策の組み合わせ、こういったものに取り組んでいる。ぜひ結果を出したいと思います」
「花粉症は日本の社会問題」と指摘した岸田総理。関係閣僚会議を開き、省庁横断で花粉症対策に取り組んでいく考えを示しました。
山本恵里伽キャスター：
政府が発表した少子化対策のたたき台について、国会で論戦が行われていますが、4月1日と2日に行ったJNNの世論調査を見てみますと、今後の政府の少子化対策について、期待するが前回よりも8ポイント上昇して41%でした。一方で、期待しないが8ポイント下落して53%となりました。
星浩コメンテーター：
結局、政権の幹部から言わせると、あれだけ宣伝したのに、まだ過半数が期待しないというのは、がっかりということだと思うんです。あれもやります、これもやりますと言ってますけど、結局財源がはっきりしないので、国民からずっとまだ不信感が残っているということが、この数字に表れたと思います。
小川彩佳キャスター：
これまでの不信の積み重ねということも言えるかもしれませんね。その財源なんですけれども、政府内ではどんな案があるんでしょうか。
星浩コメンテーター：
消費税の増税は難しいとなると、社会保険料を上乗せして手当するしかないというのが本音なんです。
しかしこうなると、人によっては児童手当は増えたけども、社会保険料の負担が増えちゃったと、持ち出し分が多くなるという人も増えたりして、やっぱりこのまま財源をはっきりさせないとなると、どうしても規模が小さくなりますから、異次元どころか、低次元の少子化対策ということになりかねない雲行きですね。
小川彩佳キャスター：
一方で岸田内閣の支持率なんですけれども、支持が44.3％で前回の調査より6％上がっていますが、早期の衆院解散総選挙の可能性をどう見ますか。
星浩コメンテーター：
解散風と言われてますが、この程度の支持率の回復では、やや解散に打って出るのは、危険かなという声が本音です。大型補正で景気対策でもやって、9月・10月の秋口ぐらいを狙うというのが、今のところのスタンダードの考え方かなという気がしますね。
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