【惜別の思い】八重洲ブックセンターは44年の歴史に幕 今月末で終了する老舗店や観光シンボル

【惜別の思い】八重洲ブックセンターは44年の歴史に幕 今月末で終了する老舗店や観光シンボル

【惜別の思い】八重洲ブックセンターは44年の歴史に幕 今月末で終了する老舗店や観光シンボル

惜しまれつつも今月いっぱいで営業を終える店や、引退を決断したサービスがあります。最後の時間を過ごそうと訪れた人からは、さみしさとともに感謝の声が聞かれました。

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29日、東京駅の目の前にある“ビル丸ごと書店”の「八重洲ブックセンター本店」を訪ねました。壁には、一面にメッセージの数々がびっしりと貼られ、思い出や感謝の言葉がつづられていました。今月31日、東京駅周辺の再開発計画に伴い、44年の歴史に幕を閉じるのです。

60代
「ここがなくなるのは本当に残念だと思います」
「建物自体がもうなくなると思うと、寂しいです」

1978年、約100万冊を備え、当時としては日本最大規模の巨大書店としてオープンしました。広い売り場も埋め尽くされるほど多くの人が詰めかけました。

29日は子どもとともに訪れていた人もいました。

母親(40代)
「過去に自分が体験した場所を娘と一緒に来られるのは、うれしいなと思います」

娘(10代)
「母が小さい時に来たというのは、あまり聞いたことがなかったので、改めて歴史を感じました」

中には、この書店がきっかけで新たな仕事に出会ったというイラストレーターの女性もいました。

イラストレーター(30代)
「ここで買った本がもとで漫画にしてSNSに載せたら、作者の方が反応してくださったり。いろんな本に出会える場所だからそういうことが起きたと思うので、この場に本当に感謝だなと」

この書店には、多くの人の歴史や思い出が詰まっています。この店舗は、いったん閉店しますが、跡地に建設が予定されている複合施設で2028年度に再出発を予定しています。

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営業が今月31日までの店はほかにもあります。

東京・虎ノ門にある創業1959年の焼き鳥店「虎ノ門とり安」は、創業当時からタレをつぎ足し、店の味を受け継いできました。

70代
「金曜日に閉店だというから。知らなくてきたんですよ。ちょっと寂しいよね。現役時代にここでよく食べていたから」

周辺の再開発計画に伴い、営業は31日までとなりました。ランチに通っているという常連の男性は、次のように話していました。

常連客(60代)
「週に3~4回ぐらい来てる。これで体が成り立っている。これから先、どうしようかなと思って」

30代
「悲しいですね。食べられていないものがあるので、それが悔しいですね。食べられなかったのが」

二代目の店主は今後、息子と一緒に別の場所で営業することを考えているといいます。

虎ノ門とり安 二代目・茨木浩一さん
「息子が今33歳で『後を継ぎたい』と言っているんですけど、本当だったら、ここで三代目としてやってもらいたかった。非常に残念ですよね、いいお客さんがたくさんついているのに」

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“観光のシンボル”として町を支えてきたトレーラーバスも、今月31日で引退します。

東京・日の出町 産業観光課 坂井岳課長
「安全に走行できるうちに引退というようなところで、現状を考えると断腸の思いというかたちでございます」

1996年から東京の武蔵五日市駅から日の出町の温泉施設の間を走ってきました。しかし、老朽化や部品の交換にもコストがかかるため、安全に運行することが難しくなったということです。

近くに住んでいるという家族に話を聞きました。

近くに住む家族
「よくお散歩で見に来てバイバイって手を振っていたので、思い入れはある。ほんと信じられないです、まだ」

男の子が、このバスのおもちゃを見せてくれました。

近くに住む家族
「前にここから1回引っ越したことがあって、悲しんでいたらおばあちゃんが買ってくれたんです」

今では男の子の“宝物”になっていました。

今月31日まで、トレーラーバスは運行するということです。
(2023年3月29日放送「news every.」より)

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