「あそこに赤ちゃんが！」土石流から2歳児“奇跡の救助” サイクロン、ペルーで猛威(2023年3月28日)
アフリカ・コンゴにサイクロンが直撃し、その直後に鉱山で崩落事故が発生。一時、9人の作業員が閉じ込められる事態となりました。
■サイクロン直撃後に鉱山崩落 9人が閉じ込め
金の鉱山で崩落事故が発生。作業員が閉じ込められ、入れ口が土砂で埋まってしまいます。必死で土砂をかき出すと、歓声とともに男性を救出。続いて2人目。「他にもまだいる」。仲間たちは手で掘り続けますが、上から岩が崩れ落ちてきます。それでも掘り進めると5人目の男性が飛び出してきます。さらに8人目、9人目が救助されました。
場所はアフリカ・コンゴ民主共和国の東部にある緑の山に囲まれた金の鉱山。坑道の補強はほとんどされず、機械を使わない手掘り作業。さらに悪い条件が重なり…。アフリカを直撃したサイクロンフレディ。事故現場周辺にも多くの雨をもたらし、地盤が緩んでいたとみられます。今回、奇跡的に9人全員が無事救助されたと伝えています。
■土石流から2歳児“奇跡の救助”
南米ペルーでも、サイクロンは猛威を振るいました。サイクロンの名前は「ヤク」。先住民の言葉で「異常な雨」という意味です。首都リマの郊外では、大量の雨水が住宅街へ。止められていた車を倒し、押し流すほどの激流に。
土石流に襲われた町。住民男性が泥水の中から助け出したのは2歳の男の子です。
救助した男性：「女性たちが『あそこに赤ちゃんがいる！』と叫んだので、迷うことなく助けに走りました」
男の子は軽い脳震盪（しんとう）を起こしただけで翌日退院。一緒に土石流に巻き込まれた父親とも無事再会できました。
■捜索中のレスキュー隊員に…冷蔵庫落下し激突
ペルー全土に甚大な被害をもたらしたサイクロン「ヤク」。川沿いの住宅地で、行方不明者の捜索を続けているレスキュー隊員に、思わぬアクシデントが。隊員の頭上に冷蔵庫とがれきが降り注いだのです。
南米ペルーを襲ったサイクロン「ヤク」。行方不明者の捜索中、レスキュー隊員に予期せぬアクシデントが…。がれきとともに頭上から落下してきた冷蔵庫が、隊員に激突。
同僚の隊員：「半分くらいまで登った時、冷蔵庫が落下したんだ。（冷蔵庫の）側面が彼に当たったから幸いにも大きなダメージにはならなかった。」
隊員は冷蔵庫とがれきの直撃を受けた後、意識を失いましたがすぐに病院に搬送。手当てを受けたということです。
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