保津川下りの船転覆 船頭1人死亡、1人不明 乗客25人は川に投げ出されるも全員救助 京都・亀岡
28日午前11時ごろ、京都府亀岡市の保津川で、乗客25人を乗せた観光船が転覆し、船頭1人が死亡、1人が行方不明となっています。(取材・報告=上村晴香記者)
事故現場の上空にいます。今も船の姿が見えます。底の面が見えていて、ひっくり返っているのがわかります。事故を起こした船の運営会社によりますと、午前11時ごろ、京都府亀岡市の保津川で、出航した船が事故を起こしたと、後続の船から連絡がありました。
船には、子ども3人を含む25人の乗客と、船頭4人が乗っていて、船頭の田中三郎さん(51)が病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。警察によりますと、40歳の別の船頭1人が現在も行方不明だということです。
船の後ろで舵をとっていた船頭が操作を誤り、急流のカーブの手前で川に落ちました。その後、船は急流にあった岩にぶつかって、全員が川に投げ出されたといいます。
保津川遊船企業組合・豊田知八代表理事「現在のところ、一人船頭が亡くなられたという報告を受けました。大変ご心配をお掛けして、本当に申し訳ございません」
事故は「大高瀬」と呼ばれる激流のポイントで起きていて、船頭を含め乗客も全員、救命胴衣を着用していました。
また、亡くなった船頭の田中さんは、キャリア19年のベテランだったといいます。
現場のすぐ近くは谷のようになっていて、路はありません。救急搬送などの車が近づけず、救助活動が難航したということです。
コメントを書く