“モデルナ控え”も要因か…進まぬ3回目接種 予約の埋まり遅く自治体も頭を抱える(2022年2月7日)
なかなかペースアップしない新型コロナウイルスワクチンの3回目接種。2月7日、岸田文雄首相は「1日あたり100万回の接種」を目指す方針を表明しました。
(岸田文雄首相)
「2月のできるだけ早期に1日100万回までペースアップすることを目指して取り組みを強化してまいりたい」
政府はこれまでにも接種間隔8か月からの前倒しや、自衛隊による集団接種会場の開設などで早期の接種完了を目指してきましたが、3回目接種の開始から約2か月が経つにもかかわらず接種率は4.8%に留まっています。
その理由の1つとされているのが“モデルナ製ワクチンの接種控え”です。実際に、大阪市内で話を聞いてみました。
(男性)
「(3回目を)打つのは打つんだけど、ファイザーにするのかモデルナにするのかをすごく悩んでいて。(Q希望は?)ファイザー。選べるチャンスがあったらたぶんファイザーの方を打つと思います」
1回目2回目の接種でモデルナ製を打ったというこの男性は、副反応で40℃の高熱が出たため、3回目はファイザー製を希望しているとのことです。一方、1回目2回目にファイザー製を打ったという女性は次のように話します。
(女性)
「ファイザーをもう1回打ちたいなと思っています。1回目2回目にモデルナを打って副反応を経験している方であれば打ってもいいなと思うと思いますが、どうしても(1回目2回目に)ファイザーを打っていると、モデルナの副反応を経験していないので、ちょっと怖いなと思っています」
行政の担当者はこうした“モデルナ控え”に頭を抱えています。大阪府堺市では市内の接種会場でモデルナ製ワクチンを使用していますが「予約の埋まりが遅い」といいます。
(堺市健康福祉局 稲葉和紀さん)
「モデルナの副反応がいろいろと話題になっていたこともありますので、そういったところで選択されない理由が1つあるかなと。感染拡大の中ですので、一刻も早く接種をということで、モデルナの接種もひとつ考えていただけたらと思います」
そんな中、政府のコロナ対策分科会の尾身茂会長は、2月5日に3回目の接種を受けました。尾身会長は1回目2回目はファイザー製を接種しましたが、3回目は自らモデルナ製を選んだのです。2回目のワクチン接種から一定の期間が経過すると予防効果が落ちるとした上で、なるべく早く3回目を接種するよう呼びかけました。
(政府コロナ対策分科会 尾身茂会長)
「打ったときの感覚はファイザーのときと全く一緒でした。高齢者の方は感染すると重症化しやすいので、ワクチンの種類にかかわらず、できるだけ早く打つことをおすすめします」
会長の身を挺したアピールはモデルナ控えに効くのでしょうか。
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