米韓「双龍訓練」に強襲揚陸艦「マキン・アイランド」参加 「力による平和」を掲げる“尹錫悦”政権の方針を反映か｜TBS NEWS DIG
北朝鮮が相次いでミサイルを発射するなか、韓国では大規模な上陸訓練が始まっています。釜山には、アメリカ軍の強襲揚陸艦も到着。その巨大な船にJNNのカメラが入りました。
韓国南部・釜山にきのう到着したアメリカ軍の強襲揚陸艦「マキン・アイランド」。全長が250メートルを超える巨大な船で、上陸部隊1700人を運ぶことができます。
記者
「甲板の上には、輸送機オスプレイや戦闘機がずらりと並んでいます」
甲板では、ステルス戦闘機「F35B」の発着が可能で、空母の役割も兼ね備えています。
この強襲揚陸艦、何のために韓国へやって来たのかというと…
アメリカ海兵隊 エリック・オルソン中佐
「双龍訓練は、70年前から続いている同盟国に対する我々の鉄壁の約束を示している。そして、アジア太平洋地域の安全と安定に貢献する」
海岸への上陸作戦を想定した「双龍訓練」。この訓練をアメリカ軍と韓国軍は20日に開始していて、今回は「マキン・アイランド」をはじめ30隻以上の艦船などが加わり、兵力の輸送から突撃訓練まで行うのです。
今回は、春の定例演習としては5年ぶりに大規模な野外機動訓練が復活。「力による平和」を掲げる尹錫悦政権の方針が色濃く反映されたものと言えますが、こうした動きに強く反発しているのが…
朝鮮中央テレビ（17日放送）
「挑発的で侵略的な大規模戦争演習の騒ぎによって、朝鮮半島地域に最も不安定な環境が造成されている厳重な情勢下で」
北朝鮮です。合同演習の期間中にも挑発を繰り返し、16日には金正恩総書記が自ら現場に赴き、大陸間弾道ミサイルの発射訓練を指導した報じています。
北朝鮮はきのうも日本海に向け、数発の巡航ミサイルを発射していますが、こうした動きに対し、きょう林外務大臣と会談を行った韓国の権寧世統一相は日本との連携を重視していく姿勢を強調しました。
韓国 権寧世統一相
「北朝鮮の非核化問題や人権問題は、朝鮮半島だけの問題ではなく、国際的な問題である」
「力対力」の構図になっている朝鮮半島情勢。緊張の高まりに歯止めはかかるのでしょうか？
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