「猛省し、いい大人になって欲しい」と裁判長 厚木2児車内放置死 母親に懲役3年6か月の有罪判決｜TBS NEWS DIG
神奈川県厚木市で車の中に子ども2人を放置し、死亡させた罪に問われた母親の裁判で、横浜地裁小田原支部は懲役3年6か月を言い渡しました。
長沢麗奈被告（22）は去年7月、厚木市で交際相手の家の駐車場にとめた車の中に、長女の姫梛ちゃん（2）と長男の煌翔ちゃん（1）をおよそ3時間置き去りにし、熱中症で死亡させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。
きょうの判決で横浜地裁小田原支部は、長沢被告が事件前にも短時間、2人を車内に放置していたことが複数回あったことについて、「冷房をかければ大丈夫などと考え、車内に子どもたちを残すことを繰り返していた」とし、事件当日も「冷房を最大にして短時間であれば大丈夫と考え、交際相手の家を訪れた」と指摘しました。そのうえで、「原因は無知や若さ、未熟さ、不勉強などによる危機意識の薄さにある」としました。
一方で、長沢被告が当初は交際相手の自宅を短時間だけ訪れるつもりだったことや、車の冷房を最大にしていること、愛情を持って育てていたことから、「典型的な虐待事案とは類型を異にする」として、長沢被告に懲役3年6か月を言い渡しました。
検察側は、懲役8年を求刑していました。
判決を言い渡したあと裁判長が「あなたは大人として未熟です。それが悲しい出来事を生んだ。猛省を求めないといけない」「罪を償って勉強してきて欲しい。いい大人になってもらいたいと強く念じております」と話すと、長沢被告は顔を真っ赤にして、涙を流しながら聞いていました。
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