【バイデン大統領】キーウを電撃訪問 “完全極秘”隠密行動の舞台裏
日本時間の20日にアメリカのバイデン大統領がウクライナのキーウを電撃訪問しました。異例とも言える10時間の列車移動など、徹底した隠密行動がとられていました。
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20日にウクライナの首都キーウの駅に着いた列車から降りてきたのはアメリカのバイデン大統領でした。侵攻1年を前に“戦地”ウクライナへ電撃訪問したのです。
ウクライナ ゼレンスキー大統領（ウクライナ・キーウ、20日）
「おはようございます、大統領」
バイデン大統領がウクライナを訪れるのは、ロシアによる軍事侵攻以降、初めてのことです。バイデン大統領は会談で、ウクライナに670億円相当の追加の軍事支援を行う方針を示しました。
その後、修道院などを訪れ、空襲警報が鳴り響く中、キーウの街に5時間ほど滞在しました。
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電撃訪問は事前発表なしの“完全極秘”で行われました。秘密を徹底するための舞台裏が明らかになってきました。
キーウ訪問後にポーランドへ移動するバイデン大統領の写真には、机の上の資料を見つめる様子が写っていました。列車内の客室はカーテンが閉ざされていました。
今回、バイデン大統領は専用機などではなく、“異例”の列車移動を行いました。隣国・ポーランドから10時間もの時間を費やして、国境を越えていたのです。
さらに同行者はごく少数に限られ、記者にいたってはわずか2人のみでした。出発に関する情報を2人に伝えたメールは「ゴルフトーナメント取材の到着案内」と、“偽のタイトル”でカムフラージュしていました。出発してからは記者の携帯電話を没収するなど、“隠密行動”が徹底されていたといいます。
数か月前から検討が進められていた“極秘計画”は決行の2日前にバイデン大統領が最終決断しました。出発の数時間前にロシア側へ「事前通告」したということです。
ウクライナをあとにしたバイデン大統領はその日のうちにポーランドへ移動し、首都ワルシャワで演説を行う予定です。
（2023年2月21日放送「news every.」より）
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