中国「習近平」指導部は“勝利宣言” コロナ感染者の激減で 一方、医療手当の大幅削減で抗議活動も｜TBS NEWS DIG
去年の“ゼロコロナ政策”撤廃後、新型コロナの感染が急拡大した中国ですが、今年に入り感染者が激減したとして、習近平指導部は勝利宣言。人々からは解放感も伝わってきますが、一方で、傷跡も残っています。
中国南部、雲南省。この日は平日にも関わらず、多くの人が夜市を楽しんでいました。マスク姿の人もほとんどいません。
Q.マスクなしは怖くないですか？
「みんなマスクをしてないから怖くない」
Q.今年は何を期待しますか？
「経済が徐々に回復するので、コロナ前の生活に戻れるよう望んでいます」
中国疾病予防管理センターによると、13日の新型コロナの新規感染者数は8847人。ピークだった去年12月22日の694万人から大幅に減少しました。
きのう、習近平国家主席も出席した中国共産党の会議では、「死亡率を世界最低レベルに抑えることができた」と評価。「予防と制御に大きな、決定的な勝利を収め、大流行から見事に脱するという人類文明史上の奇跡を起こした」としています。
経済も動き始めています。
ここは中国最大の花市場。
中国メディアによると、“ゼロコロナ政策”の解除で一気に花の消費需要が回復し、取引量もほぼ感染拡大前に戻ったということです。
花市場関係者
「（ゼロコロナ時に比べ）だいぶよくなりました。当時は毎日損するだけで儲からなかったので」
「今年はいい年になると思います。ゼロコロナ政策から解放されて人の動きが活発になるから、花の売れ行きもよくなるんじゃないですか」
すっかりコロナ前の日常を取り戻したかに見える中国。しかし、3年にわたる厳しい規制が残した傷跡も。
今週、武漢市では医療手当の大幅削減に抗議する大規模な抗議活動が行われました。
複数の海外メディアからは“ゼロコロナ政策”を支えた無料PCR検査の費用などが地方政府の財政を圧迫。医療手当の削減につながったとの見方も出ています。
新型コロナのコントロールに自信を示した習近平指導部は、これからゼロコロナ政策が残した課題と向き合うことになります。
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