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【独自】沖縄の無人島 中国人女性が購入で物議 “3億円売却”か…“20億円契約”も(2023年2月15日)
中国人の女性が、沖縄の無人島を購入したとされる問題が物議を醸しています。取引の舞台裏を取材。無人島の所有者が短期間で入れ替わり、約3億円で売却されたとみられることが分かりました。
■中国では…「中国の領土だ」SNSに相次ぐ
山東省出身・中国人女性(34):「島を買った時は、後々必ずもうかるからと確信したから。自分は商売人なので。動画を上げるのは、自分の喜びを分かち合うことが目的」
派手なピンクの服に、耳にはファーのアクセサリー。“映えるいでたち”で生々しく語る、中国・山東省出身の34歳の女性。
沖縄県の無人島を買ったという女性の告白が、波紋を広げています。
沖縄本島の北に位置する人口1300人余りの伊是名村にある東京ドームおよそ16個分の屋那覇島。
中国人女性:「きょう、村長さんから電話がきて、この2、3日は台風で船が出せないと。村から島まで船で10分しかないが、引き潮が激しいから引き潮にあうと、船はもう戻れなくなる。実はヘリコプターでも行けるが、ちょっと費用が高すぎる。何十万円かかるから。皆さんもご存じのように、私はとてもケチで、使わなくていいお金は使わない主義。金づちでなければ、自分で泳いで行くかもしれない」
女性は「3年前にビジネス目的で購入した」と説明していて、屋那覇島を訪れた時の様子や、島の魅力を動画で伝えています。
中国人女性:「34歳、すべてが自由。自分なりに生きていればいい」
中国メディアがこの女性を取り上げてから、SNS上では「中国の領土だ」などとコメントが相次いでいます。14日、北京市民は…。
北京市民:「バブル当時、日本企業がエンパイア・ステート・ビルを買った時に、アメリカ人は皆、驚いたのと同じなのでは」「合法で買ったのであれば、問題はないでしょう。でも、日本の土地が中国人に買われるのが嫌でしょうね」
■島購入で「何するの?」 女性の回答は…
屋那覇島について14日、高市早苗経済安全保障担当大臣は、次のように話しました。
高市大臣:「法律に基づいてしか、行政を執行することができません。屋那覇島に関しましては、法律の対象にはなりません」
日本では安全保障上問題がない土地に関しては、外国人も原則、日本の土地を自由に売買できます。そもそも、この女性は一体、何者なのでしょうか?
中国人女性:「これを買って、何するつもり?という質問をたくさんもらいました。まずは、うちの家族は前々から不動産関連を営んでいるので、このような情報を得るのは、普通の人より簡単」
不動産登記簿を見ると、東京都港区に本社を置く中国系コンサルティング会社が、おととしの2月から屋那覇島の一部を所有しています。
伊是名村によると、会社が所有する土地は島の半分にあたるということです。
その会社が、女性の言う「家族の会社」ということなのでしょうか。購入目的について、女性はこう語っています。
中国人女性:「買った目的としては、第一に将来的に自分がそこに住む」
女性は「住む」と語りますが、屋那覇島には野生のヤギはいても、人が暮らすために必要な上下水道やガスといったインフラは整備されていません。
中国人女性:「もし、良いデベロッパー(開発業者)に巡り合えれば、これをリースに出すこともできる。アラブの王子みたいな人に巡り会えれば、売ることも考えられる。万が一、大金持ちの方の目にとまってくれたら、そして気に入ってくれたら…島を買って彼女にプレゼントするとか、子どもにプレゼントするとか。そんな可能性もありますよね」
■観光関係者「逆に迷惑」「永遠に無人島で」
屋那覇島は、リゾート開発に適した場所なのでしょうか?島に行ったことがある人は、次のように話します。
屋那覇島をよく知る与那城守幸さん:「リゾート地にできるのかなって。海が荒れると渡れなかったり」「(Q.頻繁には行けない?)海の上の小さな島なんで、アクセス的に海が荒れると不便。水深もそんなに深くなくて、大きな船も入れる場所ではない」
村の関係者にも、動揺は広がっていました。
伊是名村の住民:「(この島で釣れる)ハマフエフキは、沖縄の釣り師の憧れの魚。とかが、結構釣れる所で。釣りの憧れの地だから。もし使えなくなるようなことになるんだったら、釣り人としては悲しい」
観光関係者:「逆に迷惑ですよね。漁師も向こうでも、モズクの養殖やってる」「僕らとしては、永遠に無人島であってほしいと思いますけど」
■20年間…“投資話”色々出ては頓挫
動画のなかで、島の売買について、こう語っていた女性。
中国人女性:「この島には、1つの区画に付き1つの権利証があります。家の権利証のようなもの。ここにあるのは、その権利証。ここは以前、開発の計画があったが、うまくいかなかったので、私たちが購入した」
中国系コンサルティング会社に、島の土地を売却した男性を知る、ジャーナリストの新田哲史氏によると…。
SAKISIRU編集長 新田哲史氏:「アジア(シンガポール)の国の投資会社が、購入するということで話を持ち掛けて。具体的なやり取りも、あったようですね。結果的には、所有権移転というところまではいかなかったようなんですが。おそらく、リゾート開発的な目的があったのではないかと推測される」
新田氏によると、男性は数年前、シンガポールの投資企業と、およそ20億円で売却する約束の契約を取り交わしたといいます。
しかし、契約は破棄され、最終的に中国系コンサルティング会社へ、およそ3億円で売却されたというのです。
新田氏:「20年間にわたって、非常に投資話が色々出ては頓挫しているというところがあるので。実際、その適正な取引が行われるかどうか」
“沖縄県最大の無人島”屋那覇島は、数百以上もの区画に分けられ、地権者が数年おきに入れ替わっています。かつて億単位の抵当権が設定されていた区画もあり、権利関係は複雑です。
新田氏:「2003年にこちらの地元で(エビの)養殖場を建設するという計画が持ち上がりまして。ただ、環境への懸念があるということで、地元で反対運動がありまして。その後、結局この養殖場は実現せず、宙に浮いたままで終わってると聞いてます」
■女性がメッセージ投稿「大もうけして」
投資を巡るトラブルが続いているという屋那覇島。中国人女性は14日、SNSに新たにメッセージを投稿しました。
中国人女性:「質問には応じません。自分の本意は、美しい景色と心情のシェアだけでした。うちの会社は、春節後から忙しいです。最後に、皆さんの新年に幸運がありますように、大もうけしますように」
(「グッド!モーニング」2023年2月15日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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