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【ジグザグ天気】暖かさ一転…気温急降下で観光地は泣き笑い(2023年2月13日)
12日までの暖かさから一転、13日は各地で気温が急降下。各地で真冬の寒さとなっています。北海道では、路面凍結が原因とみられる交通事故が発生しました。
寒さは、深刻な事故も巻き起こしています。
運転していた人:「妻と子どもが(同乗して)いて、子どもが検査入院している」
雪が静かに舞う現場は北海道京極町。前が大破した車が、衝撃の大きさを物語ります。午前9時前、車2台が正面衝突。5人が搬送、2歳の女の子の意識が一時、はっきりしない状態でした。
現場は片側一車線の道路。運転していた人によりますと、作業車をよけようとして右にハンドルを切ったところ、対向車とぶつかったそうです。運転していた人に話を聞きました。
運転していた人:「アイスバーンでブレーキを掛けたが、前方に作業車が止まっていて、止まろうとブレーキを掛けたが、滑って右に切ったら対向車が来て出合い頭にぶつかった」
13日は、気温マイナス16℃を下回った京極町周辺。普段は見通しの良い一本道も雪が降り、でこぼこです。ただ、アスファルトの色は見えています。事故当時、道は“ブラックアイスバーン”の状態だったとみられます。
地元のタクシー会社:「ほとんど凍結です。朝7時から8時が一番、怖い」
JAF(日本自動車連盟)が行ったブラックアイスバーンの実験映像です。通常だと、この程度で止まる距離がブラックアイスバーンの状況だとブレーキを掛けてもこの状態です。路面に雪はなく、アスファルトは黒くぬれているように見えます。それでも表面が凍っている状態をブラックアイスバーンと呼びます。
周辺のタクシー運転手も事故現場で滑った経験がありました。
地元のタクシー会社:「2年ほど前、カーブで大してブレーキ踏まなかったが、突然ブレーキを踏んだから滑って流れたことがある」
関東でも相次いだスリップ事故。どう対処すればいいのでしょうか。
JAF東京支部交通安全インストラクター・杉本実さん:「急がつくような動作をしない。急ハンドル、急ブレーキ、急発進はやらない。普段以上に車間距離をあけて走るということが必要」
南岸低気圧の影響で、西日本から東日本を中心に雨が降った13日。水戸や宇都宮では7℃ほどとなり、真冬並みの寒さとなりました。都心の天気は、ジェットコースターのようです。
オーストラリアからの観光客:「きのうはとても暖かかったのに、きょうはとても寒いね」
北風も吹き、寒さが強まった東京・浅草。3日前は雪、そして12日は今年一番の暖かさに。雪から今年一番の暖かさに。そして再び真冬並みの寒さと、まさに乱高下する気温。
かき氷が飛ぶように売れていた甘味処。12日より気温は9℃ほど下がり、真冬並みの寒さとなった13日。12日、30個売れたかき氷。13日は1つしか売れていません。
浅草・甘味処「彩夏」、京須秀代さん:「コーヒーをセットにしたりお抹茶をセットにしたりとか、温かい飲み物をセットで注文する人が多いですね」
雪原のように見えるこちらは、北海道のサロマ湖。日本で3番目の広さ。淡水と海水が入り混じる汽水湖としては最大の湖です。
この日の最低気温はマイナス9.8℃。厳しい寒さのなか、今だけしかできないというユニークなカキ漁が行われていました。
菊地漁業・菊地吾規嗣さん:「そこから湖、今は乗っても大丈夫」
目的地までの移動手段は、船ではなくスノーモービル。凍り付いたサロマ湖の上を進んだ先にカキの養殖場はあります。取り出したのは、専用のチェーンソー。これで氷を切って穴を開けます。
菊地漁業・菊地吾規嗣さん:「この下にカキがあります」
氷の厚さはおよそ30センチ。その下に広がる澄み渡ったサロマ湖の中でカキは育っていました。カキの養殖で知られるサロマ湖ですが、今では氷の下から収穫している漁師さんは少ないといいます。
菊地漁業・菊地吾規嗣さん:「重たいし寒い。効率悪いですよね」
その苦労を上回るほどの魅力が「氷下カキ」にはあるといいます。この時期のサロマ湖には、川から流れ込む養分に加えて、流氷が良質なプランクトンを運んでくるため、栄養がたっぷり。さらに…。
菊地漁業・菊地吾規嗣さん:「水温が低いので、ギュッと引き締まって、身もプリッと、おいしく仕上がっていると思います」
今しか取れないからこそ氷の下からわざわざ収穫するのです。収穫したカキは1年もの。小ぶりですが、雑味は少ないといいます。
菊地漁業・菊地吾規嗣さん:「カキの独特な風味の中に甘みがある。もっと多くの人に知ってもらいたい。そんな思いで作っています」
ハクチョウの飛来地として知られる屈斜路湖では、寒暖差の影響で今“ある自然現象”が。凍り付いた湖面から次々とせり上がる氷の塊。氷丘脈(ひょうきゅうみゃく)と呼ばれる現象です。
長野県諏訪湖の神事「御神渡り」と聞けば、皆さんピンとくるかもしれませんが、諏訪湖では2018年を最後に見られていません。
東京からの観光客:「幻想的で良いなと思います」「神々しいですよね」
夜に気温が下がって、湖の氷が収縮。できた割れ目に水が流れ込んで、薄い氷ができます。そして日中、気温の上昇とともに周囲の氷が膨張。割れ目の氷が押し上げられるという仕組みです。
人の背丈を超える高さまで成長することもあるという“御神渡り”現象。今だけ見られる神秘的な光景です。
雪が舞う秋田県大仙市。この週末、熱い戦いが行われました。町の人が引っ張り合うのは長さ200メートル、重さ20トンもある大きな綱です。最低気温がマイナス10℃以下まで冷え込むなか、男性だけでなく、子どもも女性も元気な外国人も…。
数千人が熱狂したこの大綱引き。実は刈和野地区で室町時代から続く祭事です。町内を「上町」と「下町」の2つに分け、「上町」が勝つと米が値上がり、「下町」が勝てば豊作といわれてきました。3年ぶりとなった勝負の結末は「下町」が勝利、豊作を祈願しました。
参加者:「アメージング」「(コロナで)2年間やれないうっぷんがあった。エネルギーをすごく感じた」「ブラボー!」
14日は上空に強い寒気が流れ込み、日本海側では雪や風が強まり、関東も寒い一日になる見込みです。
取材先:菊地漁業 菊地吾規嗣(あきひで)さん
取材した「氷下牡蠣(こおりした・かき)」は、湧別漁協直営店「オホーツク湧鮮館」などで購入できます。
「オホーツク湧鮮館」
住所:北海道紋別郡湧別町港町45-2
電話:01586ー4ー3536
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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