【地域の課題解決】震災で過疎化進む…新潟・山古志「デジタル村民」が体験移住で雪国体験
震災を機に過疎化が進む新潟県長岡市の山古志地域には、デジタルの世界の住人「デジタル村民」という仕組みがあります。遠く離れた場所に住む「デジタル村民」が山古志を訪れ、その暮らしを体験しました。
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神奈川県からやってきた細田さん一家は、山古志の「デジタル村民」です。冬の山古志を初めて訪れました。
細田海人さん
「新潟は初めて。これだけ(雪が)積もっているのは見たことがなかった」
2004年の中越地震で大きな被害を受けた、長岡市の山古志地域。震災当時2200人が住んでいましたが、いまは800人ほどにまで減ってしまいました。
過疎化が進む地域の課題を解決しようと企画されたのが「デジタル村民」のプロジェクトです。デジタルアート「Nishikigoi NFT」を住民票に見立て、作品を買った人は山古志に住まなくても「村民」になれる仕組みです。スタートからおよそ1年、「デジタル村民」はすでに全国から1000人ほどが集まり、SNSなどで交流を深めてきました。
細田海人さん
「地方と東京だったりとか、いろんな場所でつながりが持てることに興味があった。子どもを自然がある場所に連れていきたかった」
長岡市は今回、「デジタル村民」に向けて冬の体験移住を企画し、細田さん家族は3泊4日で震災のときに整備された復興住宅で過ごしました。
妻・怜奈さん
「いつもホテルに泊まるので、こういうところに泊まると(山古志の)普段の生活がそのまま送れる」
デジタルではわからなかったことも肌で感じ取ったといいます。
細田海人さん
「デジタルはデジタルで、気軽にアクセスできたりとか誰でもいけるのはすごく良いことだと思うが、空気感、雪が木の上にあって落ちてきて煙になって当たると冷たいとか味わえないですよね、そういう生の体験が全然違う」
デジタル村民が感じたリアルな雪国。長岡市は、今後も山古志の魅力を伝えていきたいとしています。
(2023年2月4日放送「news every.」より)
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