検査キット不足・・・医療従事者でも「検査できず」 検査場“空き”も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年1月31日)
30日、全国で確認された新規感染者は、5日間連続で7万人を超えました。
感染が急拡大するなか、問題になっているのが「検査キット不足」です。
■キット不足・・・医療従事者でも「検査できず」
愛知県内のクリニックに勤務・医療従事者の女性：「勤務先で検査ができないということになって。自分で、医療従事者でも探さなければならない状況で」
医療機関に勤める女性。先週、職場の同僚が陽性になり、濃厚接触者の認定はされなかったものの、倦怠（けんたい）感があったため、検査を受けようとしましたが・・・。
医療従事者の女性：「通常であれば、勤務先のクリニックでPCR検査も抗原検査もできるんですけども、今報道されているように（検査）キットが無い。私自身で、県のコールセンターとか、ホームページに載っているクリニックに1軒ずつ（電話を）掛けていって、それでも全然見つからなくて。結果的には、先生の知り合いのところで」
何とかたどり着いた検査の結果、女性自身は陰性でしたが・・・。
医療従事者の女性：「出勤をしたら、その日に2人発熱で早退。その人たちの結果は、まだ出ていないです」
相次いで同僚が発熱したといいます。
医療従事者の女性：「検査ができないので、陽性なのかどうなのか、分からない状態で出勤しなければならない。患者さんにうつしてしまうのではないかという不安を抱えながら」
濃厚接触者になった医療従事者について、厚生労働省は、毎日陰性確認することなどを条件に勤務の継続を認める方針を示しましたが・・・。
医療従事者の女性：「患者さんの検査どころか、スタッフの検査ができないというのが、本当に困っていて。医療従事者は、毎日検査で陰性を確認して、濃厚接触者になった時も出勤をする。それが実際は、全然できていないので」
■キット不足で検査困難・・・“空き”検査場も
各地で不足している検査キット。どのくらい入手が困難なのか、現場を取材しました。
ぽっぽ薬局・樋口稔さん：「残念ながら、対応している検査試薬が、先週日曜日で全部切れてしまいまして」
東京・荒川区にある調剤薬局では、今月21日から抗原検査キットを取り扱っていましたが、わずか2日で品切れになりました。
それ以降、ずっと欠品状態が続いているといいます。
一方、全国に80カ所以上のPCRセンターを構える木下グループの予約サイトを見てみると、秋葉原店はいくつか空きはありますが、ほとんど予約で埋まっています。
先週、新たに開設された東京電機大学の会場は、すべて埋まっています。都内の多くの店舗で、2、3日先まで予約が埋まっていて、すぐに検査を受けるのは難しい状況です。
先週まで長蛇の列ができていた、大阪市内の無料PCR検査センター。それが、30日には開店時間になってもシャッターが下りたまま、閑散としています。
シャッターに貼られた紙には、「検体キット不足のため、お休みさせて頂きます」と書かれています。
検査キット不足の影響は、医療機関にまで及んでいました。
1週間前、多くの人が列を作っていたPCR検査や発熱外来を行っている「東京ビジネスクリニック」。30日は・・・。
東京ビジネスクリニック・内藤祥医師：「先週は（検査キットの）納品もほとんど全く無いような状態で、人手が完全に足りていない状態。（受診患者）すべてを受け入れることができていない」
先着順で整理券を配り、人数を200人程度に制限しました。
内藤祥医師：「本来であれば、受診を希望される方は全員受けたいと思っているんですが、歯がゆいところではあります」
各地で検査を受けることが難しいなか、都内で先週から稼働した検査場、東京・赤坂の無料PCR検査センターでは、行列はできておらず、比較的空いているようです。
今月25日、できたばかりのこのPCR検査センターでは、予約不要で、当日即検査を受けることができ、一日1000件以上の検査が可能だといいます。
PCR検査を受けた男性：「来てすぐ受けられました。サイトを見たら、予約も不要って書いていて、半信半疑で来てみたら、本当に空いていた」
東京TMSクリニック・PCR検査センター赤坂見附駅前担当責任者：「無料の検査センターで在庫切れが発生したりとか、予約ができないとか聞いていたので。そういうところを打破したいと。検査難民をゼロにしたい」
（「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年1月31日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
