【“脱マスク”議論進む】“マスクなしの卒業式”に向け準備 飲食店は“緩和”検討
日本で多くの人がマスクを外す日々は、いつやって来るのでしょうか。富山市の中学校では、入学以来ずっとマスクをつけたままの学校生活を送ってきた生徒たちに、“マスクなしの卒業式で思い出を作ってもらいたい”と準備が進められていました。
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新型コロナウイルスの5類引き下げ決定で“脱マスク”の議論が進む中、岸田首相は1月31日、“学校での着用ルールを早急に示したい”としました。
岸田首相
「卒業式前のマスク着用を緩和を進めるべきだというご提案があるわけですが、学校におけるマスクのルールについても、できるだけ早くお示ししたいと思います」
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every.は1日、富山市の「富山市立芝園中学校」を訪ねました。
今通っている生徒は入学以来、ずっとマスクをつけたままの学校生活を送っています。給食も黙って食べる、いわゆる“黙食”。友達や先生の笑顔を十分に見られないまま、来月、3年生は卒業式を迎えます。
富山市立芝園中学校・廣田崇志教頭
「一生に一度の卒業式ですし、生徒の思い出に残る卒業式にしたいと」
廣田教頭は並べられたイスを見ながら「この間隔があれば、マスクをとっても大丈夫かなと」と話しました。
学校が準備を進めていたのは“マスクなしの卒業式”です。参加人数を絞り、去年、卒業生や担任がマスクをしない卒業式を実現。距離をとることで合唱もできました。
去年の卒業式に参加した在校生
「みんなしっかり表情とかが笑っていて、とても分かりやすかったです」
「マスクとか、みんなの表情が見られなくてつらいので、自分たちも卒業するときは、マスク外してみんなに祝ってほしいから」
学校では今後、黙食のあり方などについても、市の指針に基づいて検討していきたいということです。
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“脱マスク”について、街では“外したい”という意見も聞こえてきました。
娘(中学1年生)
「表情が見えにくいので、マスクない方がいいなって」
母親(40代)
「飲食店では外してるので、ドリンクバー(を取りに行くとき)ぐらいだったら、私的にはしゃべらないで、その場だったらいいかなと」
一方、「公共の場で周りの目が気になる」という声もあります。
母親(40代)
「マスク生活が長いので『取ってもいいよ』って言われても、逆に取るのが恥ずかしい」
娘(20代)
「今、自分が妊娠しているので、風邪とかかかったら怖いのでマスクは継続してやろうかな」
母親40代
「(店などで)『外してもいいよ』って言われても、周りの目が気になって、どうしてもまだ」
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東京・中央区で魚介などのランチバイキングを提供している「おさかな本舗たいこ茶屋」では、テーブルには使い捨ての手袋が置かれ、お客さんは手袋をつけて料理を皿に取っていました。パーティションと手袋が置かれたテーブルが、すっかりおなじみの風景になっています。
お客さんからは、「ある程度、対策があった方が安心して、ご飯食べられるかなっていうのはあります」「(マスクや手袋は)正直、面倒くさいですけど、まあ、しようがないかな」などの声が上がりました。
店では、お客さんにマスクや手袋を着用するよう依頼。現在は、マスクを忘れた客には、1枚50円でマスクを購入してもらうよう案内していますが、今後“脱マスク”の方向に進めば方針を変えることも検討しています。
おさかな本舗たいこ茶屋・若大将 井上祐輔さん
「ちょっとやんわりできたらなって。マスクの販売はもう、いったんやめようかなと」
“脱マスク”の動きは今後、どう進んでいくのでしょうか。
(2023年2月1日放送「news every.」より)
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